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ベタでアナログだけどそれなりに効いた英語学習方法 単語編

「英語力を伸ばすには、●●をやるべきだ」と語られる時、●●に当てはまる言葉は無数にあるように思います。リスニング、シャドーイング、文法などなど…。これは個人の成功体験によって変わるのではないでしょうか。私の場合は「語彙」でした。大学時代にTOEICスコア300台から2年間でスコア700に押し上げた私の英語学習方法第一弾として、単語編を紹介したいと思います。

紙の英英辞書を使う

大学時代などに授業で使用していたのは、もっぱら電子辞書でしたが、自宅で学習するときは紙の英英辞書を使っていました。ならではの良さと、英和辞書・和英辞典ではなく英英辞書ならではの良さがあります。

まず、ならではの良さとして「一覧性」があること。電子辞書では、知りたい単語をピンポイントで引くことになるので、一度引くごとに1語にとどまってしまうことがほとんどです。しかし、紙の辞書の場合、知りたい1語にたどり着くまでに、周辺の単語が何語も目に入ることになります。似た単語の違いに気付くこともできますし、関連語もセットで見ることができ、一度引くごとに無限の広がりがあります。体系的に単語をインプットするのに役立ちます。

個人的には、パラパラめくって気になる単語をつまみ食い的に読むのも好きでした。辞書って読み物としても成立しているんですよね。例文を拾い読みするだけでも良いインプットになります。これはデジタルの辞書には存在しない体験です。
単語を表現したイラストが掲載されていることもあるので、直感的に単語の意味が理解できるのも、紙ならではのメリットと言えるでしょう。

そして、英英辞書ならではの良さとして、ニュアンスが分かるという点。英単語は、必ずしも対応するぴったりの日本語表現があるとは限らず、その逆もまたしかり。例えば「かなり」を表現する英語は、very, pretty, quiteなどいくつもあり、単語によって程度が異なります。和英辞書を使うと、これらの単語が羅列されているだけにとどまることが多いですが、100%に近い「かなり」なのか、80%くらいの「かなり」なのか…といった微妙な違いが英英辞書を使うと理解しやすいです。

また、「英語を英語で理解する」ことに直結する点も英英辞書ならではの良さ。辞書は的確かつ端的な表現が凝縮されている書物なので、良質な英語で単語を理解できることにつながります。

こうして挙げてみると、紙の英英辞書っていいことだらけですね。使い慣れない人にとってはハードルを感じてしまうかもしれませんが、試してみる価値ありです。


単語帳を3周する

初めて自分の意志で購入した英単語帳は「キクタン」シリーズのBasic。良くも悪くも、受験勉強をすることなく推薦で入学してしまったので、大学入試レベルの単語帳ということで選びました。
大学で英文科に入ったのに英語が全くできず、そして周りは当然できる人達ばかりで絶望しかけていた私は、当時すがるような気持ちで使っていました。3周くらいすると(半年くらいかかった気がします)単語帳の8割くらいがインプットされ、それまで全然読めなかった洋書のストーリーが「分かる!」ようになり、学習意欲も一気に加速したのを覚えています。

本を直接赤シートで隠す方法も使っていましたが、個人的にはフラッシュカード(暗記カード)にした方が手軽に持ち運べて(ポケットにも入る)どこでも開きやすく、頭に入りやすかったので、覚えにくい単語はフラッシュカードに書き写して暗記していました。

現在使っているのはDUO3.0。英語を読むにもリスニングするにも、最小単位である「単語」から攻略していくのが、ベタだけどやっぱり効くと感じています。


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