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‘妄想旅行’ サンライズ出雲 (17)

フーコック島でのビーチパーティーを朝まで楽しみ、爆睡した。すごい夢をみた。出雲まで大国主に会いに行かないといけないらしい。遊びすぎたのか?妙なお告げを受けたことを、いいきっかけに、行ってみようと調べてみた。連休だし。ちょうどいい。
なんと!寝台列車がでている、しかも東京発22:00なんて完璧!仕事終わりに行ける!予約をしに緑の窓口に行ったところ、ずっと満席なくらい人気な列車らしい。たしかに、昔はブルートレインがいっぱい走っていたが今は多分これ一本。人気があるわけだ。恋愛成就を願うOLとかが一人旅でいくらしい。しばらく窓口で粘っていたら、相当偶然かつラッキーなことに、今一つ部屋が開いた!とのこと。即決で予約。ブルートレインが大好きだった僕は出雲大社に行くことよりも、寝台列車に乗れることに久しぶりにエキサイトしまくっていた。
仕事を終わらせ、東京駅に向かう。遠足に行くみたいに気分が高揚している。いい気分だ。海外には行けないけど、久しぶりに待ちきれないほど楽しみな気分になった。要は気の持ちようで、自分の感情をコントロールできるかもと気づいた瞬間でもあった。
東京駅に少し早く着いた。22時東京発。21時過ぎに着いたので、車内には食べ物売ってないらしく、駅弁を買い、9番線のプラットフォームで電車がくるのを待った。
なんだ、このドキドキ、ワクワクは!少年時代に戻ったとはこれか。間もなくブルートレインとはかけ離れた姿の寝台特急、サンライズ出雲がやってきた。
しばし待ったのちに、アナウンスがあり、乗車。僕の部屋は下のフロアー。飛行機で言えば、ファーストクラス並みの広さで、シングルとのこと。片道東京から出雲まで、約22,000円。移動とベッド、しかも車窓の眺め、安いもんだ。明日朝6時くらいに岡山で、瀬戸行きと出雲行きが切り離されるらしい。その時間には起きよう。そして、安来という駅に止まることに気が付き、足立美術館って有名なとこがあるらしい。気が向いたら途中で降りて立ち寄ろう。起きてから考えることにした。出雲からの行程は流れに任せて決めることにした。寝台列車。たぶん小学生ぶりだ。なんとも言えない幸せな時間を過ごしている。

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