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街着と化している登山服を山で試す

 機能的な服が好きで、日常で登山服を着ることが多い。しかし、関東の普段の生活では、その実力は発揮されることは無い。そこで、実際に筑波山に登って、これらの登山服の性能を試してみた。

レイヤリング(重ね着)を試してみる

 レイヤリングとは、異なる機能を持つ複数の衣服層を重ねて着用することで、外部の気象条件に対応し、身体を快適に保つ服装方法。

ベースレイヤー(吸湿発散層)
機能:汗を素早く肌から遠ざけて蒸発させることで、身体をドライに保つ。
素材:通常は吸湿性に優れた合成素材やメリノウールが使われます。
例:長袖シャツ、長ズボン、アンダーウェア。
ミドルレイヤー(断熱層)
機能:身体の熱を保持して寒さから守る。
素材:フリース、ダウン、合成インサレーション素材などが一般的。
例:フリースジャケット、軽量のダウンジャケット。
アウターレイヤー(保護層)
機能:風や雨、雪などの外部環境から身体を保護する。
素材:防水透湿性の高い素材が使用されることが多い。
例:防水ジャケット、ハードシェルジャケット、防風ジャケット。

 真冬(12/30)で、山頂(877m)は寒いと思い、調整できるようフリースやジャケット(ミドルレイヤー)に加え、レインウェア(アウターウェア)も持って行きました。

登山中の服装


登山の全体の流れ

 まず登山(8:45->11:11)。気温は12°と暖かいのに加え、運動量が多く、発汗発熱したが、シャツまでのレイヤーで程よく、汗冷えすることはなかった。
登頂後(11:11->12:45)、しばらく歩いていると腕が冷え始めたため、フリースを着て下山。これが効果的で、体を冷やさずに下山できた。

 全体を通して、服の性能で特に感動したのは、次の2つ。

弁慶茶屋跡(75分程登った場所)

1. 肌の表面は常にドライ。内から外に汗を運んでいるのがわかる。

 どんなに汗をかいても、mont-bellのインナーは常にドライな状態。その上の登山シャツ(アークテリクス、スカイラインシャツ)が汗で濡れるが、しばらくすると乾燥する。濡れている間も、汗の重さや、生地が張り付いた動きにくさは一切感じなかった

肌から外に汗を運んですぐに乾かす仕組みに感動した。メーカのプレゼンだけでは、イマイチ腑に落ちなかったが、体感してこういうことか!と。

シャツと、インナーロングT
女体山山頂

2. アクティブインサレーションウェアは、暖かいのに蒸れない

 アクティブインサレーションウェアは、行動中に身につけるウェア。動いて発汗しても、しっかりと通気しつつ、適度な暖かさを保ってくれる。生地がスカスカで、空気を溜め込む構造で、重さはフリースの1/3以下。

アクティブインサレーションパンツ(アークテリクス、プロトンパンツ)

 これを今回はパンツに履きました。普通の暖かいパンツなら、下山時は、丁度いいが、発汗の多い登山中は、暑くて蒸れてしまい脱ぎたくなる。一方で、アクティブインサレーションウェアは、登山中も、下山中も、終始快適で、脱ぎ着の必要性を全く感じない。すごいぞ、OCTA。

まとめ
 筑波山を登ってみて、登山服の凄さを実感した。今回は、服にフォーカスしたが、登山中の体の使い方など学ぶことは多かった。次は、季節を変えてチャレンジしてみたい。

※登山は全くの初心者です

男体山山頂

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