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体当たりでしか伝えられない母

ブレンダーをするのに使う用の計量カップを夫が割ってしまったのでAmazonで新しい大きめなカップを買った。

保育所から車に乗せて帰ってきても
遊びたくてなかなか家に入りたがらない2歳児長男の気を引くため
宅配が届いた日は「荷物一緒に運んでくれる?」作戦を実行している。

今日もそんな感じで家に誘導し、手と足を洗って荷物を開封。

思った以上のビッグな計量カップがでてきたので、みんなで
「大きい〜!!」
と大騒ぎ。

長男はおもちゃとしてあげていた古い計量カップを持ってきて
「一緒だ〜!」
とさらに喜ぶ。

そんなビッグでお揃いなカップが欲しくなった長男。
「これちょうだい」

でもこれはキッチンで使うもの。
夫がそれを説明すると、手に持っていた小さなカップをぽいっ!

夫が諭そうとすると
さらにそれをゴミ箱にぽいっ!

「大きいの欲しかったね
でもあげられないんだよ」
「あれは父ちゃんと母ちゃんがお料理を作るときに使うものだからね」

と、散々延々と説明したものの、
意思の固い長男はグズグズ。

さらにそのせいで
お風呂もイヤ!
ご飯もイヤ!

と言い出し、事が進まず。
延々と1時間近く話をしたけれどどうにもダメで。

結果、私の雷が落ちてお風呂に連行。

泣きじゃくり、父を呼び。
そんな2歳児に
「ダメなものはダメ!」
とピシャリとゆずらぬ母は私です。

「⚫︎⚫︎だから出来ないよ」
「⚫︎⚫︎したかったね、つらいね」

なんていう育児書に書いてあるような対応は一通りするけれど、
結局、納得したり気持ちの整理をつけたりすることはまだ出来ないようで。

最終的に
「ダメなものはダメ!」
と、理由もへったくれもないそんなセリフで終わってしまう。


お風呂の中でも暴れ回っていたので、
お互いヒートアップして喚き声と叱る声がこだまする。

それでも
「抱っこして!」
と言われれば、ぎゅーーっと思い切り抱きしめて、

「母ちゃんは怒ってても大好きだよ」
って伝えて。

なんかよく分からないけど、
そんなぶつかり合いをしながら最後に長男の頭を流して。

両頬に手を置いて
「頑張ったね!」
って言ったら長男も笑ってくれた。

よく分からないけど仲直り。


私の育児は本当に体当たりなのだ。

風呂上がり、長男の保湿を終えてやっと自分の体を拭きながら
(あぁ〜、つかれた〜)
と、どっとくる疲労感を噛み締めた。

それでも今日は
お互いに全力で向き合えたから
良かったな、って思えた。

晩御飯を食べながら
「母ちゃんなんで怒ったの?」
と全く伝わってなかったけど。

私は全力で真正面から向き合った!

と、今日は自分を褒めてあげたい。
そう思った。



正しいのか間違ってるのか。

他の人から見れば
なんて大人気ない育児なんだと罵られるかもしれない。

だけど、
これが私のできる私らしい向き合い方で。

嘘のない形なんだろうな、って。

そんな風に思った夜の慌ただしい日常の一幕。


リアルな育児って全然キラキラなんてしてないけど。

私はこの道を選択して良かったなって
心から思っている。

そしてこれからも
私らしい向き合い方を模索し続ける日々だ。

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