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NFTとは何か?(2022年8月時点)

NFTとは何か、というのは、たくさんのブログや本、メディアで紹介されているので、用語的な解説は省きます。
では、ここでは私がNFTに触れ始めた2021年年末からこれまでに体感したNFTとは何か、ということを書き綴りたいと思います。

私のNFTへの理解、感じ方の変遷

たったの約9ヶ月ほどの時間の中で、私自身NFTへの理解や捉え方は頻繁に変化してきました。
(1)アートのためのシステム
   ↓
(2)ジェネラティブを知らず、「差分(別パターン)」の作品が売れる
   ↓
(3)株式的感覚
   ↓
(4)デジタルクーポンへの活用
   ↓
(5)アートではなく、キャラクタービジネスを目指すべき
   ↓
(6)コミュニティ向けの商品(意味付け「ユーティリティ」が必要)
   ↓
(7)面白い試みも必要
   ↓
(8)NFTは一つじゃない
という感じで、「NFT」は常に変化、進化を続けています。

NFTの種類

では、もう少し具体的にみていきます。
NFTアートは、ざっくりと分けると下記の2種類になります。
1、PFP作品(Picture For Profile)
2、一枚絵

1のPFPは、SNSのアイコンなどに使われることを目的とした作品のことを指し、
・自らが属するコミュニティ
・自らの意思関心
などを表現することに使われます。
有名なものに、CryptoPunks、BAYC、日本ではCryptoNinjaPartners(CryptoNinjaのスピンオフ)があります。

そしてこのPFPはさらに2つのパターンに分けられます。
1-a、ハンドメイド
1-b、ジェネラティブ

これは制作方法の違いで、ハンドメイドはその名の通り、クリエイターが自ら一点一点描いたり、モデリングしたり、制作したものを指します。

一方ジェネラティブとは、様々なパーツを作り、その組み合わせをプログラムに任せて、ランダムに世界に一つしかない作品を指定した数制作する方法です。これは通常クリエイターが自ら制作すると莫大にかかってしまう時間を、かなり圧縮し、一瞬に大量の作品を作ることができます。

欧米ではNFTといえば、このジェネラティブが主流です。日本では、前述のCNPが2022年5月にようやくリリースされ大成功を収めた結果、瞬く間にプロジェクトが乱立し、2022年8月現在では、供給過多となり、うまく行っていないプロジェクトが多く出てきてしまっています。

そもそも、NFTはジェネラティブがメインだったのですが、日本は海外から遅れてスタートしたこと、エンジニアが少なかったこと、クリエイター大国であることから、クリエイターがジェネラティブを手動で再現したのが、ハンドメイドになります。

PFPに対して、一枚絵と呼ばれるいわゆる通常のイラストですが、こちらはより純粋にアートやイラストを楽しんでもらう目的で制作・販売されています。
私がみてきた限りでは、今までデジタル・アナログを問わずイラストを描いてきた人やジェネラティブのような構図が変わらないものに物足りなさを感じている人が一枚絵を制作する傾向が強いです。
ただ、4月〜6月にかけ、大型プロジェクトが連発され、ジェネラティブの制作方法を含めた理解度が浸透したためか、今まで一枚絵を制作していた方もジェネラティブを制作し始めているように感じます。

一枚絵も以下の2パターンに大きく分けることができます。
2-a、アート性の作品
2-b、キャラクターイラスト
アートとイラストの違いについては、改めて詳しく整理してみたいと思いますので、ここでは割愛させていただきます。
一枚絵は、構図が変わらないジェネラティブにはあまり興味がない、またはやりたいがやり方がわからないと言ったクリエイターが制作することが多いです。
基本的に元々デジタルで作品を作っており、NFTを始めたばかりの方は、まずはここから入ることが多い印象です。

どこで売られているのか?

NFTのマーケットプレイスは今ではだいぶ増え、日本国産のマーケットも楽天やLineをはじめ、HEXAやGMOなど様々あります。
ただし、基本的に2022年8月現時点で、日本人も含め、大抵の人が使っているのがOpenSeaです。
さらに注意してほしいのは、自分が何を販売するかで、最適のマーケットプレイスも変わってくるという点です。
前述の4パターンのみで説明しますが、大枠この考え方で間違いはないと思いますので、参考にしてください。

・PFP(ハンドメイド)     :OpenSea(○)、Hexa(△)
・PFP(ジェネラティブ)     :OpenSea(◎)
・一枚絵(キャラクターイラスト):Foundation(◎)、OpenSea(○)、Hexa(△)
・一枚絵(アート性の作品) :SuperRare(◎)、OpenSea(△)
※Hexaはほぼ日本人向けのサービスのため、海外へ売り込みたい場合は不向き。

というようになりますが、あくまで目安であり、自分の売込みの努力次第で、どこでも売ることはできます。

まとめ

ここまで簡単にNFTのご紹介をしてきましたが、ここまでNFTに関わってきて感じていることは、上述のすべてを「NFT」の一言で語ることはできず、そろそろ分類した言い方をした方がいいのではないか、ということです。
というのも、大きくPFPと一枚絵はその性質が全く違うため、需要の理由も全く違います。違うために、それぞれを支持する人々が時に衝突を起こすほどです。
もっと簡単な言葉に変えて説明しましょう。
一枚絵はキャラクターイラストとアート性の作品とに分類できるとは言え、多くがアートだという考えで制作されています。
つまり、これは「絵」であり、それ以上でもそれ以下でもないと考えられています。

一方、PFPは、持っていることでユーティリティと呼ばれるホルダー権利的なものを求められます。例えば、AというPFPのNFTを所有することで、コミュニティのとある部屋に入ることができ、特別な情報を見ることができるというパスポート的なユーティリティ。またはのNFTを保有していることで、複製権を共有できるなどです。つまり、これは株券に近いものと理解できます。

この時点でお分かりかと思いますが、アート作品と株券って全然違いますよね?それを見た目が同じ「絵」だから、「NFT(アート)」として同じ土俵で、同じ人たちを対象に展開されているのです。そりゃあ発行する側も、受け取る側も混乱しますよね。

これは今後NFTを作ってみようと考えている方は、しっかり考えて参入した方がいいと思います。
また改めてこの問題について書いてみようと思います。

※2022年9月時点
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