成長を妨げる人生のブレーキとは。
今回の投稿では、弊社の新入社員にいつもお話ししている内容をご紹介させて頂きます。
新社会人が一度は陥ってしまいがちな「成長を妨げる人生のブレーキ」についてです。
私は人間の持って生まれた能力にそこまで大きな差があるとは思っていません。
ただ一方でごく一部に「天才」と呼ばれるような、ほとんど勉強もせずに東大に現役合格する人や、練習もせずに天才的なピアノが弾ける人、瞬く間に大企業を創りあげるような、特殊な人が一部いることも事実であると認識をしています。
その人たちは珍しいがゆえに影響力を持っていますのでメディアなどでの発信力が大きいです。皆さんもこのような言葉をメディアで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「社畜にならないように。個の時代。自由な生き方をしよう」「学歴0コネ0金0の自分でもできた年収1000万!」「その会社が君と合わなければ、いますぐに辞めたらいい。」「東大生の子供を持つ親が行っていた驚きの教育法」などなど・・
メディアはそれを誰でもできる秘密の魔法のような「成功方法」として紹介し、私をはじめとした特殊では無い普通の人たちは、心を揺さぶられ、特殊である人と同じように行動をして、そして結果、失敗するのです。
事実、東京大学に入学する学生の99%は1日10時間以上勉強をしSAPIX(サピックス)や鉄緑会に入り合格を勝ち取っています。また年収1000万円以上を稼ぐ社会人のほとんどは新卒入社した会社で一度も副業も転職もせずにキャリアを積んでいる人です。一方で転職回数の多い人は世間一般的に市場価値が下がっていきます。
これが現実です。
にも関わらず目先の誘惑に惑わされ、自らのキャリアにブレーキをかけてしまう人が非常に多いと感じています。
このような落とし穴を私は「成長を妨げる人生のブレーキ」と呼んでおり、私は新卒社員を受け入れる身として、これらの誤解や認識をいかに取り除いであげるかが、大切な役目の一つであると考えています。
そこで無垢な新社会人だからこそ気をつけるべきありがちな代表的な5大ブレーキをまとめてみました。
ー5大ブレーキー
1、ネットワークビジネスの勧誘
「組織に囚われずに個の力を使い、自由に稼いでみないか。」
2、外資系保険営業の転職勧誘
「年収300万?もったいない。君ならうちで月収300万稼げるよ」
3、海外留学の斡旋
「小さい日本でくすぶらず、大きな世界を見て人生観を変えてみないか。」
4、田舎帰省を促す両親からの優しい言葉
「そこまで頑張らず無理をしなくていいから、実家にいつでも帰っておいで。」
5、インスタで見る謎の専業主婦風自由人への憧れ
「働くのに疲れたのなら、お金持ちの専業主婦になるのがおすすめ!」
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もちろんそれぞれのご職業の方やご家庭の方がいらっしゃるので、否定するつもりは一切ありません。
ただ一方で、苦労して就職活動をしてやっと入社したばかりの新入社員が急いでチャレンジすることではないとも私は考えています。もし本当にやりたいのであれば、3年間はやり切って、それから社会人4年目以降にチャレンジすることを推奨しています。
また、新入社員がブレーキを踏まずに、思いっきりアクセルを踏むには環境も大切です。新入社員は自動車免許取り立ての初心者と一緒で、自動車学校と一緒でアクセルを踏む力加減や逆にスピードを出し過ぎないようにブレーキを踏んでくれる教官のような人がいることが理想でしょう。会社で言うと教官は上司にあたります。
そこで大切なのは、新入社員は上司を信頼してブレーキを預けること。そして上司も、部下のブレーキを預かっているのだと言う責任と、きちんと成長させると言う覚悟を持つことが大切です。
天才と呼ばれるような人でない限り、社会は厳しく地道なところからスタートすることが普通です。その苦労の最中、一瞬のきらびやかな誘惑に惑わされ、自分の成長とキャリアに、大きなブレーキをかける人が一人でも減ることを願っています。
地に足をしっかりとつけた社会人に一人でも多くなってもらいたい。弊社のミッションである「社会の役に立つ立派な人間を一人でも多く輩出する。」を引き続き追いかけていきたいと思っています。
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