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冬の北海道ドライブ…は終了、ウイスキー楽しみます!

 旅行3日目、最後の日のご紹介です!
 1、2日目とドライブ中心でしたが、3日目は鉄道移動のみで、しっかりと観光をします。

 北海道で鉄道を利用するのはこれが最初というわけではなくて、過去に新千歳空港と札幌の移動に使ったのと、かつて存在していたフルムーンパスを使って北海道新幹線で函館まで来たことがあります。

 JRの路線が徐々に廃止されており、鉄道を使った旅行の制約が増えていきます。この3日目の行程を通して北海道を鉄道で移動する良し悪しを体感することが出来ました。

鉄道移動の楽しさを新発見

 さてホテルで朝食をとり、旭川駅へ向かいます。

 目的地は余市町にあるニッカウヰスキー余市蒸留所です。事前に無料の工場見学ツアーを予約しました。
 旭川から札幌まで特急、札幌から小樽までエアポート快速、小樽から数駅普通列車、と2回の乗り換えです。

 1日目、札幌から旭川で「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」を購入しましたので、札幌までの復路でも使用します。

 この切符を使用している人は多いようで、札幌では多くの人が列をなしていました。

旭川駅 非常に大きな駅です

 7時55分発の特急ライラック号に乗車することにしました。
 1時間に1本(時間によっては2本)の設定はとても便利だと思いました。

 寒さを凌ぐため北海道の駅はホームと階段などの間に扉がありますが、天気が良く風が少なかったので、ホームに出てウロウロとしました。他にもホームに上がってきている人がいたので、怪しくはなかったと思います(笑)

ホームから南(美瑛)の方向
ライラック号入線
車体の横には可愛らしい羊の絵が

 自由席に乗る人はそれなりにいらっしゃいました。(1両当たり7,8名ぐらい?)この先停車駅ごとに乗客が増えていくことになります。

 1日目の旭川への移動は、夜でしかも吹雪の中、遅延しての走行でしたが、3日目は時折雪があったものの概ね晴れており、とても快適な移動でした。一面雪景色の中、高速で移動するのはとても気持ちが良いですね。

 車ではここまでゆっくりと移動しながらの景色を楽しむことはできませんね。
 今まで感じたことがない移動の楽しさでした!

真っ白い絨毯が延々と広がります

 約1時間半の乗車時間で札幌に到着です。
 
 続いて小樽行きの快速エアポートに乗り換えなのですが、一本あとの快速にしました。小樽からの乗り換えに変わりはないためです。
 構内のカフェで小休止。

 ちなみにエアポート快速は1時間に5本の設定ですが、札幌〜小樽間に限ると1時間に2本に減ります。
 快速に乗り込むとガラッと雰囲気が変わりました。海外からの観光客が非常に多いです。

 小樽に到着すると人とスーツケースの列が大勢改札に向かっていきました。

 で、小樽から先は1時間に1本と、本数がガクンと減るのですが、ホーム上にはそこそこ人が並んで待っています。海外の観光客もちらほらと。

倶知安行き普通列車の入線

 小樽から先の普通列車は2両だったのですが、乗車を待つ人がかなりの数になっていました。扉が開いて乗り込んだのですが、席は早々に埋まりどんどんと立ち客が増えていきます。
 
 中にはスキー板を持った海外旅行者もいました。きっとニセコまでいくのでしょうね。
 想像とは違う車内の賑やかな雰囲気。
 昨日までのほとんと人と関わることがなかった旅程とのギャップに驚きです。

 20数分の乗車で余市駅に到着。そこそこ降車する人がいました。

 ニッカウヰスキー余市蒸留所は余市駅からすぐです。見学ツアーの受付を済ませます。

余市駅。雪が結構降っていますが風はありません。
駅前広場の奥にレンガ造りの蒸溜所が見えました

 ツアーの見学者は20名といったところでしょうか。30分刻みで設定されていて、かなり利用しやすく親切だと思いました。

車に乗らないからできる旅行の楽しみ方

 この無料見学ツアーの最後にはウイスキーの試飲が出来ます。3年前の旅行では、思いがけず見かけた蒸溜所の前で車を止め「きっといつか来るぞ!」と心に決めていたのでした。

 制服を着たガイドの方の案内でツアーが始まります。
 映像を使った蒸溜所の紹介から始まり、その後施設を案内していただけるようです。

 ウイスキーの製造工程は以下の流れだそうです
 (ニッカウヰスキーのウェブサイトを参考にしています)

  • 乾燥 発芽した大麦をピートでいぶしながら乾燥させ、麦芽をつくる

  • 粉砕、糖化 麦芽を粉砕し、マッシュタンと呼ばれる糖化槽で麦汁をつくる

  • 醗酵 麦汁に酵母を加えて醗酵工程に入る。酵母が麦汁の糖分をアルコールと炭酸ガスに分解し、もろみができる

  • 蒸溜 もろみをポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器で蒸溜

  • 熟成 蒸溜後のウイスキー原酒を樽に詰めて寝かせる

  • 混和 熟成を終えたウイスキーを樽から取り出し混和する

 いくつかの建物の紹介の後、「蒸留棟」の中を案内していただきました。

石炭を使っているのはかなり珍しいそうです
ポットスチルが並びます

 蒸留酒製造ならではの施設ですね。
 蒸留という工程を考えた人はほんとすごいと思います。どうやってそんなことを思いついたのか…

 途中創業時のニッカウヰスキーの事務所もありました。その横に立て札が。

 旧社名は「大日本果汁株式会社」だったそうで、それを略して「ニッカウヰスキー」となったそうです。この説明を聞いてほとんどの人が「へえー」と感嘆の声をあげていました(笑)。

 また、ウイスキーは熟成が必要なので、それまでの間果汁を使ってジュースを製造してした、というお話も聞かせていただきました。

「貯蔵庫」ではウイスキーを何年も寝かせます。

年季の入った樽が並びます

 外からではありますが、他にもいくつかの施設を紹介してもらいました。

 見学の後はウイスキーの試飲です。
 3種類提供していただきました。味を楽しむため、ストレートで。

 「アップルワイン」はほんのり甘く、食前酒として飲むのにぴったりかなあ、と思います。

 ウイスキーは3種類の原酒がブレンドされた「スーパーニッカ」と「シングルモルト(余市)」です。飲むシチュエーションによって飲み分けたいですね。食事と一緒ならシングルモルト、単体で楽しむならスーパーニッカかな?

 あとは自由行動なのですが、正午なので迷わずレストランへ向かいました。

 ローストチキンのセットを注文したのですが、とても美味しかったです!油の落ち具合が良い感じでした。もちろんウイスキーも注文しましたよ。
 チキンの分量は一番少ないものでしたがランチとしては十分でした。

 お腹は満たされたのですが、せっかくなので有料のテイスティングコーナーに向かいます。

ミュージアムと有料試飲コーナーの建物
顔に見えますね
ミュージアムの展示物

 館内にいる方は当然試飲が目当で、すでに無料のテイスティングもすませているでしょうから皆さんご機嫌な感じです(笑)でも騒がしくはありません。

 ウイスキーを3種類嗜んだので、ブランデーを注文しました。

 蒸留酒は色々な手間と時間をかけて作られたものなので、飲む時は口の中でじっくりと味わいたくなりますね。

 外は深々と雪が降っていて、そのような時間を味わうにはもってこいの自然の演出効果です。
 次に来るときも絶対に冬ですね。今度は家族を誘おうと思います…!

 列車の時間が迫ってきたので、蒸溜所を後にすることにしました。
 次回、旅行記最後になります!

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