東京砂漠、ヨガに救われる
また、明日がはじまっちゃう
東京に出て、運と勢いとハッタリ+ちょっと努力でここまできたわけですが、何かおかしいのです。
健康印で来た私が初めて経験する、不定愁訴。なんなんだこれ…。
仕事も充実している、プライベートも充実している、自由が丘ライフも満喫している…のに、満たされれば満たされるほどシンドイ。
もう、ありとあらゆる健康モノを試しました。試したんだけど…これと言って効果も感じず。
ある日、とあるマッサージの施術を受けに行きました。それはもう本当に気持ちが良くて、体もスッキリして。
でも、今でもしっかり覚えています。施術が終わり、着替えている時にふと漏れた言葉。
「気持ちよかった~。でもまた明日はじまっちゃうな」
自分の言葉を聞いてハッとしました。私が必要としているのはこういうことじゃないのかも…とはじめて思った瞬間です。
でも、どうしたらいいの?
止まり方が分からない…
何をどうすればいいのか分からず、しばらくこの健康ジプシーは続きました。でも結局堂々めぐり。明日は来てしまうのです。
ただ、何度も書いていますが、私は明日が来ることが嫌ではなかったのです。しつこいですが、仕事に使命感も責任感も満足感も感じていました。
とはいえ、このころの私は恐ろしいほどの怒っていました。毎日、毎日怒っていました。スミマセヌ。
当時の私みたいな人と一緒に私は働きたくない!!!と真剣に思います。
でも、怒るってめちゃ疲れるんです。
ささいなことで怒る→なんでこんなことで私を怒らせるの!→脱力感→虚しい→思い出す→そしてまた怒る→も~!なんでこんなことで!!→∞
まさに無限ループ。牛の反芻のような怒りの反芻。反芻している間に明日がはじまり、消化不良の怒りが蓄積。
そして怒りと比例して忙しさも加速。
これ、全部自分でやっていることなんですが、こともあろうか、この時点では人のせい。スミマセヌ(再び)。
そしてこの無限ループの勢いがどんどん加速しているのです。もう自分では止められない。というか、ここで初めて気づいたんです。
東京に出る時から前に進むことばっかりに気を取られて、ブレーキ機能をつけるのを忘れてる!ってことに。
だ、だれか私を止めて…(←ここでも他力)
ヨガとの出会い
もう自分でもわかっていました。マッサージとかではダメなことを。とはいえ、分かっていませんでした。心と体の関係を。
さて、もうほぼ健康モノはやりつくしてしまい、どうしたもんかなぁと思っていたころ、雑誌などで時々ヨガが取り上げられるようになりました。
ヨガ良さげかも…でも…。
私が大学生の頃にオ〇ムの事件があり、事件とヨガが結びついていた人って結構いるんじゃないでしょうか?私は思い切り結びついていました。
さすがに、その事件から10年近く経っていて、当時ほど怖いとは思いませんでしたが、やっぱりそこはかとなくある怪しさ(笑)
でも、もう藁にも縋る思いなんです。もうヨガは藁です!(怖いけど)
ということで、私の短絡的思考が発動します。青山なら大丈夫だろう!
今となっては全く意味がわかりませんが、青山で教えてくれるヨガなら大丈夫だろうと真剣に思って、体験を申し込みました。
が、惨敗(笑)
全然怪しくはないし、宗教の「し」の字も微塵に感じないスタイリッシュなヨガでした。多分パワーヨガ。インストラクターの方も欧米の人で、英語でインストラクションを出してくれていました。
ヨガにはダウンドッグというポーズがあるのですが、インストラクターの「Relax~」という優しい声とは裏腹に、私は生まれたての鹿?牛?のように足がブルブルふるえ、とてもじゃないけどリラックスどころではありませんでした。
ん?これがヨガなの?
聞いていた話と全然違う…
あっ!そうか!!
インストラクターが欧米の人だからだ!
インド人を探せ!!
ということで、次はインド人がやっているという触れ込みのヨガ教室に体験で行きました。
そこは…いわゆるホットヨガでした。(ち~ん)
それはそれはヘロッヘロになったのは言うまでもなく…。
でも前向き?な私は
やっぱりグループっていうのが無理なんだな。
自分のペースでできるプライベートなヨガってないのかな?
というよく分からない理屈で、というか、とにかく藁を掴みたかったので、懲りずに別のヨガを探しました。
でもこの二つの経験を経たことで、なんと当時住んでいたところから、5分くらいのところに、プライベートのヨガの教室を見つけたのです!
まさに灯台下暗し!
ここから私の人生は大きく舵を切っていくことになります。
20代まとめ
そんなこんなで20代が過ぎていきました。まだこの頃は心と体なんて考えたこともなかったし、もう「突っ走る」という言葉がぴったりの時期でした。
ただ、この20代は
セラピストの道や仕事に繋がった入口
不規則で超忙しい仕事で健康に目が向いた
フリーランスで大企業の中で働いたという経験が、渦中にいながらも第三者的な視点を養ってくれた
HUB的な役割の中でコミュニケーションの重要性を痛感
スケジュールと時間という意識
などのこれから先の種を撒いていた時期という点で、とても重要な時期だったと思います。
さて、次回からはやっと30代編!30代は20代とは全く違う生き方をしています。でも人生ってそんなものよね。
ケア提供者(医療・介護・福祉・対人支援・教育・家族の介護)の方のための心身ケアのサポート。
カウンセリング、コミュニケーション法、タイムマネジメント、マインドフルネス、腰痛対策…etc
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