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夢や目標を設定したい40代独身男性の方へ!未来ではなく過去を見よう!自分の棚卸しの始め方
1.夢や目標を設定したいなら、自分を知ろう!過去を掘り下げる『自分の棚卸し』がオススメ!
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「毎日がつまらない」、「最近生きている目的がわからなくなった」と思うことはありませんか?
「子どもの頃から親の言うことを聞いて、言われた通り生きてきたけど・・正直、自分は何が好きで何が嫌いなのか?がわからない・・」という声をたくさん耳にします。私も20歳まで同じ悩みを持っていました。
そんなあなたには、『自分の棚卸し』をオススメします。
『自分の棚卸し』は、過去に遡って本当の自分やそのルーツを探る旅のことです。
この旅によってあなたは、夢や目標を設定するための、2つの大きな武器を手にすることができます。
●『自分の棚卸し』で得られるもの
自分の『好き』・『嫌い』・『得意』・『コンプレックス』がわかる
俯瞰して自分を掘り下げることで、本当の自分を知ることができる
その結果、あなたのブレない価値観(バリュー)を作り、自分に合った夢や目標を設定できるようになります。
私は1ヶ月掛けて『42年分の自分の棚卸し』を行い、自分の価値観(バリュー)を完成させました。同時に、自分に合った夢や目標も設定できました。
おかげで、ブレることなく夢の達成に向けた行動ができ、着実にスモールゴールを達成し続けています。
この記事では、「自分は何が好きで何が嫌いなのか?がわからない」という方に向けて、42年分の棚卸しを行った私が、自分の棚卸しの具体的な始め方を、実践的なエピソードを交えて、網羅的に解説します。
ブレない価値観を作って夢や目標を設定したい方や、つまらない毎日から充実した毎日に変えたい方は、最後まで読んでください。
2.『自分の棚卸し』を始める前の準備について解説
【準備1】ペンとA4用紙とクリアファイルを用意!
〜マインドマップ派の方も材料探しに使える〜
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●ペンとA4用紙を用意!
棚卸しを行うときは、ペンを使って紙に書き出すことがポイントです。
アナログな方法だと思うかもしれません。でも、このアナログが、私には合っていました。
学生のときのテスト勉強を思い出してください。不思議と手を動かして書くことで、頭に入ってきましたよね。その効果を狙ってアナログを採用しました。
また、「紙のノートは、電子機器と比較して、記憶の想起中に特定の脳領域の活性化を高める。」といった研究結果もあります。
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210319sakaikunisobun01.pdf
酒井 邦嘉 ・ 梅島 奎立・ 茨木 拓也 ・山﨑 崇裕
●クリアファイルも用意!
紙に書き上げた棚卸しデータは、後で見返せるようにしておきましょう。
バリュー(価値観)は、時間の経過や設定した目標達成状況によって、ブラッシュアップすることがあります。そんなときに備えて、簡単に見返せるようにクリアファイルで管理しておくのです。
持ち歩きもできるので、外出先でバリューの整理もできちゃいます。ちなみに、私はバックアップ用にスキャンして、Googleドライブでも保管しています。
人によっては、スマホやタブレットのメモ帳でよいという方もいるでしょう。あくまでも目的は、自分の棚卸しです。自分に合ったやり方で始めてみてください。
●マインドマップ派の方にも、材料集めとしてオススメ!
マインドマップを使用して棚卸しを考えている方もいるでしょう。私も最終的にマインドマップに落とし込んで、夢や目標を整理しています。
ただ、マインドマップで整理するにあたり、材料が必要です。その材料集めとして、紙に書いて残すと効率が倍増します。
そのため、マインドマップで夢や目標を立てたい方にもオススメできる方法です。是非お試しください。
【準備2】自分のルーツを探る旅に出る気持ちで、リラックスして楽しみながら臨みましょう!
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棚卸しは、自分のルーツを探る旅です。リラックスして楽しむ気持ちで臨みましょう。
その一方で、棚卸しは疲れるものです。ときには、自分にとって苦い経験や、コンプレックスと向き合うこともあるでしょう。
大丈夫です。焦らず無理せず時間を掛けて行いましょう。あくまでも自分を知るための作業ですから。
もしも嫌なことに向き合うことがきついのなら、そこはあえて掘り下げなくて大丈夫です。楽しいことや得意なことだけに焦点を当てるのもいい。
「自分に合った夢や目標を立てるために棚卸しを行っている」という目的を見失わず、リラックスして臨みましょう!
3.『自分の棚卸し』の始め方とポイントを解説
【実践1】年代ごとに分けて棚卸しをしてみよう!
〜人生の節目ごとに仕分けするのもOK〜
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私は、年代ごとに分けて棚卸しを行いました。
私の場合、1歳ぐらいからの記憶があるので1歳から設定。
一方で、人生の節目ごと仕分けして、棚卸しをするのも有効です。
【私の棚卸し事例】
1〜4(幼少期)
5〜6(幼稚園)
6〜12(小学校)
13〜15(中学校)
16〜18(高校)
19〜21(大学入学〜中退)
22〜25(役者を目指す)
26〜29(就職・法人営業)
30〜37(医療機器メーカー2社転職・独身)
38〜40(結婚・病気)
40〜42(妻の死・新たな挑戦)
【実践2】自分の『好き』・『嫌い』・『得意』・『コンプレックス』を書き出そう!
〜思い出したこと、感じたことは、速攻書き止める〜
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年代ごとに分けたら、記憶を頼りに、そのときに好きだったこと、嫌いだったこと、得意だったこと、コンプレックスを感じたことなどを書き出しましょう。
ここでは、私の幼少期の棚卸しを例に挙げます。
外で遊ぶのが好きだった
人見知りだった
他人の目を気にしていた
ポイントは、自分の中でひらめいたことは、速攻もらさず書き留めること。
きれいに書こうと考えなくてOKです。大切なのは、思い出したことや感じたことを確実に残すことです。
人間はすぐに忘れる生き物。
「あれ?さっき何を思いついたっけ?」ということがよくありますよね?
脳は常にフル回転してひらめきを生もうとします。どんどん溢れ出してこぼれてしまうので、その場でどんどん書き留めちゃいましょう!
もしどうしてもきれいにまとめたければ、後でゆっくり清書すれば大丈夫です。
【実践3】『自分への問い』を作って自分にインタビューしてみよう!
〜4つの質問で今日からあなたも聞き上手になれる〜
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自分の『好き』・『嫌い』・『得意』・『コンプレックス』を書き出したら、なぜなぜ思考で、自分と壁打ちをして深堀りをしてみましょう!
『自分への問い』を作って、自分自身にインタビューをする感じです。
【インタビュー質問集4選】
なぜ『好き』or『嫌い』になったの?
きっかけとなる具体的なエピソードはあったの?
そのときどう思ったの?
その体験から得たものは?もしくはどう乗り越えようとしたの?
自分へのインタビューは、まるで自分がインフルエンサーになったかのような錯覚を味わえるので、楽しいです。
また、この4つの質問は、普段のコミュニケーションでも役に立ちます。やってみるとわかりますが、質問されると考えが整理できて、すっきりします。
自分が興味のある人や好意がある人にしてみると、聞き上手と言われて好感度が上がるかも!是非、習得しちゃいましょう。
自分へのインタビューの具体的なやり方について、私の幼少期の棚卸し事例2つを挙げて紹介します。
【具体的なインタビュー事例】
1.外で遊ぶのが好きだった
ーーなぜ『好き』になったの?
外にはいろいろなものがあるからだよ
ーーきっかけとなるエピソードってある?興味があるから教えてほしい
公園にいくと、走り回れたり、すべり台をすべったり、ブランコをこいだり、芝生で寝転んだり、いろいろなことができたんだよ
ーーそのときの気持ちは?どう思ったの?
楽しかったし、気持ちよかったよ
ーーその体験から得たものってある?
散歩やランニングが好きになったよ、だから今でも気分転換に夜の散歩をしているよ
2.人見知りだった
ーーなぜ『人見知り』になったの?
人見知りというか、「始めて会う人はしばらく様子を見る」というのが正しいかも
ーーきっかけとなるエピソードってある?興味があるから教えてほしい
公園のすべり台で遊んでいたら、知らない年上のお兄さんが、突然後ろから突き飛ばしてきたんだ笑 鼻血が出たよ笑
ーーそのときの気持ちは?どう思ったの?
公園にはヤバい人がいる、警戒しなきゃ
ーーその体験から得たものってある?もしくはどうやって乗り越えようとしたの?
・世の中いろいろな人がいるので、初対面ではしばらく様子を見ることにした
・そのために相手の話を聞いて人となりを把握するくせがついたよ
・そういえば、昔から聞き上手って言われるなぁ
・営業の仕事でも、商品を紹介する前に、お客様のニーズを掴むうえで役に立ったなぁ
・もしかして、俺インタビュー関連の仕事向いているかも
・そうか!インタビューライターが俺の天職だ!
まさか『人見知り』が、ライター職を選択することに影響していたとは。棚卸しの効果を実感できます。
こんなふうに、自分自身にインタビューして深堀りします。
【実践4】『音楽』と『思い出深い場所』巡りで記憶を呼び起こそう!
〜そのとき経験した匂いや体温など五感で振り返る〜
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棚卸しをするときに大切なのは、その時代の記憶を鮮明に呼び起こすことです。
いかにリアリティを持って振り返るかが、精度の高い棚卸しができるかのポイントとなります。
精度が高いとは、そのとき経験した匂いや体温など五感で振り返れるぐらいの精度のことです。
とはいえ、記憶だけで五感で振り返る体験をするのは困難です。
私の場合、その年代で耳にしていた音楽を聴いて思い出していました。
音楽は、そのときの情景はもちろん、匂いや体温なども一瞬で呼び起こす効果があります。
また、思い出深い場所に行くこともオススメ。記憶は、あいまいなものです。大事な局面では、実際に現地まで足を運んでみてください。タイムスリップできるかもしれません。
鳥肌が立つノスタルジーな体験を楽しみながら、棚卸しの旅に出かけましょう。
【実践5】棚卸しで書き溜めた材料をもとに、ビジョンやミッションも考えてみる!
〜余裕があれば取り組んでみよう〜
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棚卸しにより、『本当の自分』を知ることができます。
自分を知ることで、好き・嫌い・得意・コンプレックスを把握できる。同時に、あなたの『ビジョン』や『ミッション』を考えるときの材料として、使うことができます。
この話を挙げるにあたり、私が考えるそれぞれの言葉の定義と、私の『ビジョン』や『ミッション』や『バリュー』の一部を紹介します。
【私が考える言葉の定義】
『ビジョン』とは、「叶えたい理想の夢や未来」や「長期的な目標やゴール」のこと
『ミッション』とは、「何を行動してビジョンを達成するかの道筋」や「ビジョン達成に向けた方向性」を示すもの
『バリュー』とは、「価値観」や「行動指針」のこと
【ビジョン・ミッション・バリューの紹介】
『ビジョン』:患者と医療従事者と国(厚生労働省)の3つの間を橋渡しして、QOLの 高い日本の医療を提供すべく改革の後押しをする
『ミッション』:「ハートフル・イニシアチブの遂行こそが自分の使命!」として、「読者にとっての価値」のみを考えて行動する。また「御調がお調べします」を合言葉に精密な取材を行うことで、読者が「これが答えだ!」と確信を持てるハートフルな記事を創出する。
『バリュー』:まずは与えよ、無償の愛を。百歳、千歳まで愛を循環させる。
今回紹介したものは、社会的なメッセージが入った内容をチョイスしましたが、実際は個人的な欲求を含んだものが多いです。
最初は個人的な欲求で作ればよいと思います!自分の夢や目標を達成すれば、自然と社会貢献に興味を持つでしょうから。
4.【時間がある人だけ読んでください】バリュー誕生までの秘話
〜筆者視点のコラム・私の棚卸しエピソードを紹介〜
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【エピソード1】「残りの人生を後悔の少ない充実した人生にしたい」がきっかけ
『禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)』
この言葉のように、俺の人生は、幸福と不幸が縄のように交互にやってくる、波瀾万丈なものだ。
「一度きりの人生だから、残りの人生も後悔の少ない充実したものにしたい。」
そのためにも、「今一度自分を知ってブレない価値観を作り、目標達成まで迷いなく突き進みたい!」と思い立ち、『自分の棚卸し』を行った。
【私の人生において重要な節目を抜粋】
教育熱心だった親の影響を受け、小学校3年生から言われるまま始めた受験勉強
紆余曲折ありながらも、目標の学校に合格。だが、そこで燃え尽きた12歳
「良い学校に入れば良い会社に就職でき将来安泰だ」と言われ、自分の人生を親任せにして、自ら考えることを放棄した中学高校時代
「自分の人生を主体的に考える、たくさん挑戦して経験するのがいい男だ!」と思い立った20歳
友人の紹介で舞台に立ったことがきっかけで、役者になりたいと決心!周囲の猛反対を押し切り、大学を中退した21歳
役者だけでは食べていけず、当時の彼女に、経済的におんぶに抱っこ。ヒモ状態が嫌で、就職を決意した26歳
高卒扱いだけどなにか問題ある?絶対に大卒より稼いでやる!と、家に帰らず飛び込み営業に邁進した20代後半
医療業界に興味を抱き、学歴重視の業界の中でも、粘って面接を受けさせてもらい、世界1位の外資系医療機器メーカーにキャリアアップ転職を果たした30歳
仕事を優先するあまり、恋愛ではすれ違いが生じてばかり。束縛を嫌う俺は、独身が向いていると思い、結婚がちらついては別れを繰り返す30代
「わがままなあなたでもいい」と逆プロポーズされ、そこまで想ってくれるならと、雰囲気だけはイケメン風を装って結婚した37歳
妻が大腸癌のステージ4だと宣告される中、妻が不安でいっぱいなのだから、せめて自分だけはドーンと動じず構えて、安心して治療を受けさせたいと、自分を俯瞰してみるスキルを得た38歳
妻が余命宣告をされた3ヶ月後に、自分が脳出血で倒れ右手麻痺の障がいを持った。最短で前に進むには、ありのままの現実を受け入れるしかないと、度量を身につけた38歳
「自分と妻のために絶対に復職する!」と、無理と言われる状態から、周囲を黙らせるぐらいリハビリをして、有言実行で復職した40歳
「癌を奇跡的に駆逐して根治できた!」と喜んだ3週間後に、心筋梗塞で妻を亡くし、「人は必ず死ぬ」「時間には限りがある」を血肉化する41歳
1人になったし、自分のやりたいことに挑戦したいなと、会社の有り難い引き止めも丁重に断り退職。フリーランスライターに挑戦する42歳
【エピソード2】人生の転機となるルーツを発見!
〜筆者の20歳に迫ってみる〜
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人生の転機は20歳の時だった。
当時大学生だった俺は、「たくさんの女の子と出会ってたくさんモテたい!」という男としての純粋な思いをむねに、新宿のカフェを選んで、ボーイとしてアルバイトを始めた。
そのカフェは、ファッションビルに入るテナントの1つで、同じフロアの向かいに、レディース専門のアパレルショップも入っていた。
バイトを始めて1ヶ月。
食器の配膳をしていたら、バイト先の先輩の女性が、冷やかすように話しかけてきた。
向かいの店のお姉さん、いちのしんくんに興味があるらしいよ。よくチラチラ見てるもの。「どんな人?」って最近よく聞かれるのよ。
だからさ、「うちの店に来て話してみれば?」って言ったの。そしたら「恥ずかしい」って。なんかかわいいよねー。普段はそんな子じゃないんだけどね。意外な一面を見たわ。
ねぇー、嫌じゃなければ、いちのしんくんから話しかけてみたら?
ドラマのようなドキドキする話だった。俺はすぐにどの人なのかを聞いて確認した。
「えっ?あの人ですか??・・めちゃくちゃ美人じゃん!本当かな?あの人が俺を?てか、あんなかわいい人に、何を話しかけたらいいかわからないなぁ。」
それは向かいのアパレルショップで働く、4歳年上の女性だった。俺は気になりながらも、年上だし何を話題にするべきか考えて悶々とした。
そのまま数日が経ったある日、俺は、アパレルショップの前を通るタイミングで、とりあえず会釈をしてみた。すると、『あの人』から呼び止められた。
「今度、このビルの従業員向けのビアガーデンが開かれるんです。もし、よかったらそのときにお話しませんか?」
それがきっかけだった。
2人はすぐに打ち解けて、よなよな飲みに行くようになり、お互いの身の上話をするようになった。
『あの人』は、同級生とは違う多様な価値観を持っていた。自分の信念を持ち、相手が男性であっても臆せずハッキリと意見を主張する。
人に媚びず、裏表もなく、物事や人間関係もスパッと決断する。そうかと思えば、絶妙なバランスで人を立てたりと、いわゆる大人の女性の所作も心得ていた。
キレイめのワンピースに、スニーカーを合わせる気取らないスタイル。栗色の髪は、丁寧に編み込んでアップスタイルにする。
特に、うなじから肩のラインが見惚れるぐらい美しかったので、人混みの中でもすぐに見つけることができた。
その一方で、新宿思い出横丁や赤ちょうちんのお店が好きだったり、焼鳥にビールやハブ酒が好きだったり、好奇心が旺盛でほっとくとどこかに行ってしまうような危うさもあったり、俺にはとても甘くて優しかったり、一緒にいて飽きない人だった。
俺は『あの人』からたくさんの刺激を受け、いろいろなことを学んだのだった。
【エピソード3】「いい男になるんだよ」が人生の転機だった!
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あれは、8月初旬の熱帯夜だった。
「いちのしん、今日ラストまで?私もラストまでになったから、終わったら軽くいかない?」
その日はお互い仕事が21時までだったので、軽く飲める南口のスポーツバーへ立ち寄った。
途中、込み入った話もしたからか、時間はあっという間に過ぎ、気がつけば終電の時間が近づいていた。俺が時計を気にしていたら『あの人』が提案してきた。
「ねぇ、酔い覚ましに散歩しない?」
俺はその提案に賛同して、足早に会計を済ませた。
店の外に出ると『あの人』は、
「いちのしん・・・手つなぐ?」
突然俺を試すように、いたずらっぽく問いかけてきた。
『あの人』はいたずら好きな一面があり、こういう駆け引きをときどき仕掛けてくるのだった。
【回想シーン】過去に駆け引き(いたずら)を仕掛けられたお話
あの人:「ねぇ、いちのしん。男だってつらいときは泣いていいんだよ。私は、男だからというだけで我慢するのはおかしいと思う。だから、つらかったら私の胸を貸すよ。ほらっ、おいで♫」(手を広げて待っている)
俺:「いや、話したことでスッキリしたよ。だから、大丈夫だよ。ありがとう。」
あの人:「そうやっていつも平気なフリをするんだから。私の前では泣いてもいいんだよ。それにさ、人がせっかく胸を貸すと言っているんだから、素直に甘えてみたら?ほらっ、おいで♫」
俺:「てか、ここ新宿思い出横丁の居酒屋じゃん。笑 周り全員サラリーマンのおじさんしかいないよ。その中で俺は君に抱きしめられるのかい?絶対その絵が面白いのをわかってて言ってるだろ?笑」
あの人:「あはは♫ いいじゃない、別に。周りは周りよ。私はいちのしんの全てを受けとめるよ!どうするの?」(大きな瞳で上目遣いをするかのように)
俺:「わかったよ。笑 じゃあ少しだけ胸を借りるね!」(おじさんたちの前でギュッ笑)
ここまでが、過去に仕掛けられた駆け引きの一部。
「また、前みたいに駆け引きを楽しんでるな?」
俺は、「今日はつながないよ」とでも言って、抵抗をしようかと迷っていた。
そんな俺の心を見透かすように『あの人』は、
「ねぇ、どうするの?手つなぐの?つながないの?」
いたずらっぽく大きな瞳で上目遣いをするように聞いてきた。
「まったく、あの人には敵わないな」
俺は、ささやかな抵抗を諦めて白旗をあげるように
「つなぐよ」と返事をして『あの人』の手を握った。
新宿の湿度の高い生暖かいビル風を浴びながら、2人しばらく無言で歩いていた。
「・・・」
俺にとって無言は気にならず、むしろそれが自然で、一緒に夜風を感じるだけで充分楽しかった。
沈黙を破るように『あの人』は、つないだ手を握ったまま、腕を少しブランブランと揺らしながら、
「ねぇ、いちのしん、いい男になるんだよ」
と言った。俺は、いい男にはどうやってなるのかを聞いてみた。
「たくさん経験を積むのよ。経験して今以上に見る目を養うの。いちのしんなら絶対になれるよ。私にはわかるの。だから、いい男になるんだよ。」
「あっ、でも、変な女に引っかかったら、私許さないよ。」
と冗談を交ぜながら、
「いちのしん!いい男になるんだよ。」
とギュッと手を握りながら何度も言った。
それはまるで、俺の未来に期待を込めるように、未来を楽しみに待っているかのようなニュアンスに聞こえた。
やがて俺の心は、『あの人』に絆(ほだ)され魔法をかけられたような感覚になった。
ちょうどその時期、子どもの頃から親に言われてきた、『敷かれたレール』を歩くことに、俺自身面白さを見い出せず悩んでいた。漠然とした違和感を感じていたこともあったのだろう。
「いい男になるんだよ」と魔法をかけられた俺は、一瞬、何者でもない今の自分に無力さを感じ、どこからともなく押し寄せてくる、悔しさを噛み締めたのだった。
同時に、『敷かれたレール』からはみ出して、自分の好奇心が湧くままに挑戦したいという思いに駆られた。
「俺がいい男になるには、自分の人生を主体的に考え、自分の責任で切り開くしかない。そのためにたくさん挑戦して経験を積もう!よし!待ってろよ!」と俺は決意したのだった。
【エピソード4】人との出会いは尊い!「愛」がキーワード!
![](https://assets.st-note.com/img/1718035547583-4LVPJ8r2Nd.png?width=800)
棚卸しにより、お互いの汗ばんだ手や、握った手の感触、体温、あの人の匂い、希望に溢れる新宿の夜景までも、鮮明に思い起こされた。
そして、あの出来事が今の俺に繋がっていることに気づいた。まさに、点と点が繋がった瞬間だ。
『あの人』とのストーリーは、その後2年ほど続くのだが。俺にとって『あの人』は、言語化できない不思議な存在だ。とても大切な人だし、リスペクトもしてるし、適切に当てはまる日本語がない、唯一無二?というのが率直な想いだ。
ChatGPTと壁打ちして、俺の心理を分析しても、複雑過ぎてわからないという回答が返ってくる。笑
余談だが、ちょうど最近Uruの『それを愛と呼ぶのなら』という曲をYouTubeで耳にした。
歌詞の中で、「初めて知る自分の弱さとか、隠しきれなかったこの幼さも、きっと君は知っていたんだろう、それでも信じてくれたこと」というフレーズがでてくる。
俺は「あれを無償の愛と呼ぶんだろうな」と納得した。
『あの人』がくれた無償の愛によって、俺の人生の転機が生じていたことを今になって理解した。人との出会いは、実に尊いものだ。
【エピソード5】ついに、私のバリュー(価値観)を完成させました!
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あれ以来、俺はいろいろなことに挑戦し続け、その度にたくさんの人に出会った。
幸運なことに、出会う人みんなから無償の愛をもらうばかりで、テイカー気質なのかと思うほど、人に恵まれた人生だった。
しかしそのおかげで、我がままで、自己肯定感が高い男に成長できた!同時に、どんな逆境も乗り越えて、新しいことに挑戦し続けるポジティブマインドを手にしたのだ。
そろそろ、俺が世の中に愛をお返しをする番だろう。テーマは愛だ!俺のバリューは決まった!
『まずは与えよ、無償の愛を。百歳、千歳まで愛を循環させる。』
いいバリューだ!
『未来に賭けた人しか、今とは違う未来を手に入れることはできない』と、あるユーチューバさんが言っていたが、まさにその通り!
このバリューがあれば、必ず夢を実現できる!
5.まずは、1週間で簡単な棚卸しを始めてみましょう!
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「自分は何が好きで何が嫌いなのか?がわからない」という方に向けて、自分の棚卸しの具体的なやり方を、実践的なエピソードを交えて、網羅的に解説しました。
【棚卸しの具体的なやり方】
ペンとA4用紙とクリアファイルを用意!
年代ごとに分けて棚卸し
自分の『好き』・『嫌い』・『得意』・『コンプレックス』を書き出そう!
『自分への問い』を作って、自分自身にインタビューする
『音楽』と『思い出深い場所』巡りで記憶を呼び起こそう!
この方法を試すことで、精度の高い過去の棚卸しができます。
これにより、ブレない価値観を作り、あなたの夢や目標を設定することができます。
【もしかしたらこんな場面でも役に立つかも】
転職を考えているなら、過去の成功、失敗体験から何を得たのか、どう乗り越えたのかを、説得力をもってエピソードを伝えることができ、主体性をもった向上心の高い人物だと評価される
婚活をするなら、「自分自身へのインタビュー」の経験を活かして、相手の女性の話を上手に引き出す聞き役となって、好印象と信頼を得られる
40代はまだまだこれからいくらでもチャレンジできます!
「毎日がつまらない」、「最近生きている目的がわからなくなった」と、現状を変えたくてもがいている方は、早速試してみてください。
未来に賭けた人しか、今とは違う未来を手に入れることはできません。
大丈夫です。あなたならできます。私ができたのですから。
まずは、1週間で簡単な棚卸しを始めてみましょう!
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