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ヤマアラシのジレンマと僕

皆さんは「ヤマアラシのジレンマ」ってご存じでしょうか?

ヤマアラシは体中に針が生えている動物です。
そんな体だから彼らは身を寄せ合おうとすると仲間のヤマアラシに自分の針が刺さって傷つけてしまう。

そんなヤマアラシと人間も似ているねってのが「ヤマアラシのジレンマ」です。

人間は社会的動物なので、「誰かと仲良くなりたい・近づきたい」と思います。
しかし仲良くなるにつれて「傷つきたくない」「傷つけたくない」という思いが強くなってしまって近づけない。
あるいは実際に傷つけてしまう。

それが「ヤマアラシのジレンマ」です。

これは心理学用語なんですかね?
少なくとも僕は心理学の授業で知った言葉なので心理学用語だと思ってますが。

さて、そんなヤマアラシのジレンマですが、僕は最近このジレンマを感じることが多いです。

転職したからですかね。

新しい人間関係が生まれたとき、僕はよくそういう悩みを抱えます。

で、ヤマアラシになって誰かを傷つけてしまう。

難しいんです、僕にとって人と仲良くするっていうのは。

今日はそんなヤマアラシのどうしようもない弱みと気持ちの吐露の短いお話。

あ、今回は徒然なるままに書いているので乱文駄文で失礼しますね。

前提として

僕は人が好きです。

いや、人類愛とか博愛主義とかそういう大きな話ではないんですが、友達が大好きなんです。

尊敬できる人、自分を変えてくれた人。

そういう友達のことってもっと知りたくなるし、もっと話したくなります。

しかも厄介なことに、僕にとって友達以上に大事なものって無いんです。

もちろん妻とか飼ってる猫とかそういうのは別ですよ?

そうじゃなくて例えばどんな趣味だろうが一人の時間だろうが、そんなものよりも友達のほうが大事です。

よく「人に興味がない」って人が居ますが、僕はその真逆でしょう。

人と関わる仕事がしたくて人材業界の営業をやってましたしね。

毎日毎日色んな人と関わる中で「この人は凄い、尊敬する」と思える人がたまにいて、そういう人と友達になって話を聞きたいと思うのです。

しかし僕はヤマアラシ

でも僕はヤマアラシなんです。

以前の記事にも書いたことがあるかもしれませんが、昔から「人の心が無い」だとか「変わってる」だとか「クレイジーだ」とか言われ続けてきました。

そんな自分が大嫌いだし、だんだん人と話すのが怖くなったんです。
だから何とか「普通の人」になろうと色んな努力をしました。

人の表情をよく見て、口調や視線から人柄を推測して、どういう言い方をすれば相手に自分の意図を過不足なく伝えられるのか。

特に営業時代はずっとそんなことばかり考えていました。

そのおかげか今はだいぶマシになってきたようですが、それでも不用意な一言で人を傷つけたり不快な思いをさせてしまったりすることがあります。

やはり友達の前では僕も気が緩んでしまうのでしょう。
つい気づかいや言葉の言い回しを考えず、直感とノリで話してしまいます。

素の僕は最低の人間です。

人を傷つけるつもりは全くないのに人を傷つけ、不快にさせ、時には怒らせてしまうこともあります。

そのたびに反省して、次は気を付けようと思うのにまた同じことを繰り返してしまって。

そういうことを続けていると、だんだん自分を責めるようになって「どうせみんなから嫌われるんだ。一人で生きていたほうがいいんだ。」と卑屈な思いを抱くこともあります。

弱いですね、僕は。

でも僕にとって「尊敬する大好きな友達と仲良くなればなるほど、その人を傷つけ、ともすれば嫌われるかもしれない」ってのは怖いんです。

きっと「自分だったらその言葉では傷つかない」と思っている言葉だから何の気もなしに吐ける言葉なんだと思います。

でもそれって間違いだとわかっています。

傷つくかどうかなんて相手が決めることだし、自分がどうとか関係ない。

相手目線で考える能力が欠如してるんでしょう。

仲良くなるって難しい。

それでも一緒にいてくれる

でもそんな僕にも友達や今でもご飯に連れて行ってくれる昔の上司がいます。
家に帰れば妻もいます。

本当にありがたいです。。。

こんな僕を面白がってくれて、欠点だらけだけどどこか認めてくれているから一緒に遊んでくれたり結婚してくれたりしてるんですもんね。

そういった人たちもみんな、僕の不用意な発言で不快な思いをしたことが1度はあるでしょう。
それでも僕を見捨てずに認めてくれるって、本当に嬉しいことです。

できることなら全員に謝って回りたいくらいですもん。

いつかこの背中に生えている針が全部抜けて、そんな自分を好きになれて、誰のことも傷つけずに済むようになれたら。

誰も傷つけない人なんていないでしょうが、それでも今日の僕よりちょっとだけマシな自分になれたら。

そんな自分を夢見つつ、今日も僕は前を向いて。

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