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~第180~ 氷川風土記 「隠れた場所にある八雲紋」

武蔵一宮氷川神社の神紋(社紋)はスサノオノミコトの神話に由来する「八雲紋」です。
各地の氷川神社は巴紋が多く、八雲紋は武蔵一宮氷川神社のみ。
氷川神社の総本社だからこそ許された神紋です。

さらにこの八雲紋は中央には神池の水草「じゅんさい」が描かれています。
これは、口伝によると見沼の水源を守る武蔵一宮氷川神社ならではの模様とのこと。
「じゅんさい」は淡水の池に葉を浮かべる水草で、水が綺麗な池でないと生息できません。
見沼の水のすばらしさを伝える存在です。

そのような神紋「八雲紋」ですが、「八雲」は八岐大蛇を退治した後、スサノオノミコトがイナダヒメ(稲田姫)とご結婚された時に、出雲の根之堅洲国にある須賀にて詠んだ御歌、
「八雲たつ 出雲八重垣 妻籠み(つまごみ)に 八重垣作る その八重垣を」(『古事記』上つ巻・『日本書紀』巻第一神代上第八段)
に由来しております。

スサノオノミコトが詠まれた御歌は日本で初めて詠まれた和歌。
ゆえにスサノオノミコトは和歌の神としても信仰を集めています。

実はこの八雲紋、境内のある場所でも見ることができます。
普通の姿勢では見ることができないため、あまり知られていません。
ある場所を見上げると……画像をもとにぜひ、境内で見つけていただければ幸いです。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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