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~第88回 ~「祭礼と大祓の話」

本年も残りあとわずか。
「今年は〇〇な一年だったな」など、一年を振り返る時期でもございます。
神社では一年を通し様々な年中行事として神事・祭礼があります。

神社が存在する大きな意義が年中行事の祭祀を斎行する事です。
祭りとは神話の中で天の岩戸にお隠れになった天照大御神のお出ましを願って神々が行った祭祀が起源です。
祭祀とは神を祭る事、すなわちお供え物を捧げ祝詞を奏上する事です。

祝詞の中では、大神様を称え感謝する言葉の後に国家安泰、五穀豊穣、氏子崇敬者の繁栄などを祈願致します。
氷川神社では例祭、毎月の月次祭、献詠祭など年間六十以上の儀式があり、祭典によっては特殊な神饌もお供えします。
また、毎朝の日供祭では、コロナ禍ですので一年半以上、疫病早期終息の祈願文を追加して奏上しております。

その中、大晦日の12月31日に行うのが「大祓式 除夜祭」です。
これは「年越しの大祓」ともいい、半年間の罪穢れを祓う神事で、新年を迎える前、心身を清めるための儀式です。
ちなみに、その前の半年(1~6月)間の罪穢れを祓う大祓は「夏越しの大祓」と言います。

新しい年神を迎える為に年末にも是非、神社へご参拝下さい。
とはいえ、感染症の影響により来社できない方、また年始の混雑を避けるため、新年の御神札や縁起物などの郵送も受け付けております。
詳細は以下をご確認ください。
【年末年始 郵送神札のご案内】
https://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/news/topics.php?id=227

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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