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~第124回 ~「敬老の心の話」

猛烈な暑さが続いた8月が終わり、9月に入りました。

武蔵一宮氷川神社では、9月の祭典として15日に「敬老祭」を行います。

これは長年、国の為に尽くし、功績を挙げて来られた方々に深く感謝し、長寿を祝うお祭りです。 この話しを聞いて皆様が思い浮かべるのは、9月の第3月曜日、祝日「敬老の日」だと思います(本年は9月19日になります)。

祖父母や両親、恩師など人生の大先輩を敬い、感謝の気持ちとともに長寿のお祝いをする日ですね。 このような祝日だけではなく、古来、日本人は人生経験が豊かな高齢の方々や祖先を大切にしてきました。 例えば、年を重ねてこられた方々を敬う言葉としては「長老」という言葉が身近ではないでしょうか。

実はこれは宗教用語でもあり、鎌倉や京都五山の住持の称としても用いられています。 また、先祖のことを今でも「ご先祖さま」と呼ぶのも、日本人が彼らを大切にしている心の現れでしょう。 神道では、人は亡くなってから一定期間を過ぎると先祖の仲間入りをするとされ、仲間入りした「ご先祖さま」は子孫の暮らしを見守る存在となります。

これは専門用語で「祖霊信仰」と呼ばれる、私たちが古くから受け継いできた心です。 ちなみに、敬老の日が国民の祝日として制定されたのは昭和41年(1966)で、この時は9月15日の固定日でした。

平成13年(2001年)に祝日法改正があり、平成15年(2003)からは9月第3月曜日となっています。 祝日は移動しましたが、敬いの心は変わりません。

神事や祭礼はその心を大切にして、現在でも取り行っております。


〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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