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~第47回~『ひょうたん池の話』

境内から大宮公園に向かう際、その境にある池を「ひょうたん池」と言います。
この池は、江戸時代の絵地図等には滝の絵柄と共に「垢離場」と記されており、神社参拝前に身体を清める際の禊場でした。
その池を舞台にしたとされる児童文学作品(絵本)があります。
1951年に出版された石井桃子さんの作品『ノンちゃん雲に乗る』です。

「主人公は8歳の女の子・ノンちゃん。
ある春の朝、お母さんと兄ちゃんが自分に黙って出かけたので、悲しくて泣いていました。
そんな時、木の上からひょうたん池に映る空を覗いていたら池に落ちてしまったのですが、気がつくと水の中の空の上にいました。
雲の上には白いひげを生やしたおじいさんがいて、熊手ですくってノンちゃんを助けてくれます。
ノンちゃんはおじいさんに、自分や家族の身の上を打ち明けます・・・」というようなお話です。
その後、映画化やテレビドラマ、オリジナル楽曲などにもなった作品です。

石井さんは埼玉県北足立郡浦和町(現:さいたま市)生まれですから、生まれ育った地域を舞台に選んだのでしょう。

そのひょうたん池ですが、先日、あるテレビ番組の企画で池の水を抜きました。
抜いて分かった事については番組をお待ちいただければ幸いです。
嬉しい発見もございましたので、ぜひご覧頂ければと思います。


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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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