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~第64回 ~「明治18年の節目の話」

大宮公園は、氷川神社の境内地の一部を官営化して明治18年(1885年)に開設された、埼玉県初の県営公園です。
それ以前の大宮公園一帯は、武蔵一宮氷川神社の境内地だったこともあり、当時は「氷川公園」という名称でした。

開園以来、特に明治末期から昭和初期にかけては東京近郊の行楽地として多くの来園者が訪れました。
そして昭和23年(1948年)に氷川公園から大宮公園に改称された後、昭和35年(1960年)に日本初のサッカー専用球技場である「埼玉県営大宮公園サッカー場」が完成します。
昭和39年(1964年)には、このサッカー場で東京オリンピックのサッカー競技が開催されました。
現在では、他にも野球場、双輪場、博物館、弓道場や小動物園、桜など様々な文化コンテンツがある公園としても有名です。

氷川神社の境内地から誕生した大宮公園ですが、開設された明治18年には日本鉄道大宮駅も開業しており、近代大宮のトピックスとなる年でもありました。
大宮は鉄道の街として全国的に知られておりますが、実はその記念すべき年に、憩いの場も神社から誕生したのです。

神社は祈りの場所であるとともに、地域の皆様がどなたでも集える憩いの場でもあります。
神社へお参りの際には、自然あふれる大宮公園散策もぜひいかがでしょうか。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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