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~第43回~「神社建築の話」

神社建築は山や木など自然のあらゆるところに坐す八百万の神への祈りや祭祀のために建てられたもので、神を祀る本殿、神域を画する玉垣と鳥居、祭りを行うための拝殿や幣殿、神饌所、そして社務所などから成りたっております。本殿の様式によって、「大社造」・「神明造」・「春日(かすが)造」・「流(ながれ)造」・「八幡(はちまん)造」などがあります。

私共氷川神社の社殿は流造です。流造は切妻造平入りの前面の屋根を長く延ばしたもので、奈良末期から平安初期に始まったと言われます。神社本殿としては最も広く流布した建築様式です。

現在の社殿は昭和15年(1940年)に皇紀2600年を祝して竣工し、昭和39年(1964年)に社殿などの修営事業が竣成し遷座祭を行いました。

建築といえば、昭和51年(1976年)には二の鳥居の石鳥居を公園口に移築したのですが、跡地に明治神宮から移築した木造鳥居を建立しております。

建築ひとつひとつにも日本国の悠久の歴史を感じ取れますね。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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