神様を恨んだり、感謝したり。
カサンドラ症候群になったことがある。数年前、ASD積極奇異型の男性と結婚していたころのことだ。経済的DVを受け、鬱っぽくなり、非常につらい思いをした。最もつらかったのは、家の中に私の気持ちを理解してくれる人がひとりもいなかったこと。どんなに自分の気持ちを話してもうまくいかず、神様はなんてひどいことをするんだと恨んだ。そして、めちゃくちゃに怒り狂ったまま離婚した。そのため私はASDの男性とは絶対に合わないと思っていた。この感情は非常に強く、抱えている自分自身を傷つけるようなものだった。どうやったら楽になれるのか、何度も考えたけれど答えが出ないままだった。
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数年間強い恨みを抱えて生きていたところに、救世主・夫の降臨である。何度もnoteに記しているとおり、私は昨年再婚したばかりの夫のことが大好きだ。
3年くらい気が付かなったが、なんと大好きな夫もASDだった。気が付いてから振り返ってみれば確かに特性だらけだ。しかし私は彼がASDだと聞いてちっとも嫌ではなかった。むしろ「そういうことだったのか!」と納得し、特性を理解したことで無駄な衝突はひとつ残らずなくなった。それどころか、彼の特性が愛しいと感じている。
つまり私は「ASDの男性」と合わないのではなく「あの人」と合わないだけだったのだ。文章にしてしまうと何でもないことのように聞こえるが、これは自分の中でものすごいことだった。私の価値観は180°ひっくり返った。
合う合わないに発達障害は関係なかった。私が勝手にラベリングして勝手に苦しくなっていただけだ。腑に落ちたら、なんだか泣けてきた。何かを恨んで生きていくのは辛い。それが手放せるものであると知れてよかった。
夫に出会わなければ、変な勘違いにより他人を傷つけて生きていくところだった。人生うまいこと出来てる。ほんと神様今日もサンキュー!
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夫の「名もなき能力」について。
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