三ヶ日の図書館で借りたウィリアム・モリスの本を読みながら/一日一微発見296
僕と妻の渚は、流れ者の人生を送ってきた。
それは世の中からすれば、面白いような、スリリングのような感じにも思うかもしれないが、サラリーマンの方々だって、転勤はつきもののわけで、おまけに、今やリモートの世の中だから「多拠点生活」というものも珍しい話ではないだろう。
僕らは幸運なことに浜松という、温暖で、野菜や魚・肉などがとびきり豊かな地にたどり着くご縁に恵まれた。
実にラッキーだと思っている。感謝である。
ローカルライフというのは、とても面白く、意表を突くものがある。studio SN(仮の家)のある三ヶ日町は、人口数千人の小さなコミュニティだが、インフラはバッチリ揃っている。
浜松からは車で40分だが、東名三ヶ日インターから5分ぐらい。
つまり、僻地でも、「田舎」でもないのだ。
その町には、小さいが、いい感じの図書館があって行ってみた。
あまり人は来なかったが、図書館からの景色は絶景で、おまけに小説類は結構よく揃っていて、こんな場所で毎日本を読み、小説でも書けたら最高だろうな、と思う。
はじめて来て、書架を歩きまわって、チェックしてみた。
アートコーナーはそんなに本はなかったが、ピンときて『ウィリアム・モリス』という評伝の大きな本を借りた。
改めて言うまでもなく、ウィリアム・モリスはアート&クラフツ運動の中心人物だ。
1983年、ビクトリア朝の裕福な家に生まれるるが、幼少期から反逆的な子供だったようだ。モリスはさまざまな意味で「改革主義者」に成長する。
そして、20代の頃にはアート(建築)の道を進むことを決意する。
モリスは詩人としてパターン・デザイナーとして成功する。
ここではモリスの全容について述べる事はしないし、僕は彼のビジョンに全面的に共感するわけでもない。
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