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ホックニーとイメージの力/一日一微発見236

コンテンポラリーアートは時代の先端だから、さまざまな媒体メデュウムが選ばれる。だから、どうしても「絵画」のことを古い芸術形式だと思ってしまいがちだ。

でも人間にとって「絵を描く」「ドローイングする」ことは根源的なことで、決して止められることではない。

このところずっとデビッド・ホックニーの画集や彼が美術評論家のマーティン・ゲイフォードと対談した『絵画の歴史』(細かい文字で400ページ以上ある)や、これもゲイフォードとの『A Bigger Message』を読んでいた。

ホックニーは写真も撮るくせにそれを否定して、絵画が1枚の絵の中に複数の時空を入れてある、つまり「生」の産物である喜びを高らかに謳歌するのである。

それから彼が、iPadやハイビジョンなどの最新のテクノロジーを使って、たった今の絵を生み出そうとしている。これは、とても共感できる。

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