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なぜピエト・ウードルフは、庭とアートの最前線なのか?/一日一微発見368

興味深い本が出た。オランダのガーデナーであり、世界的に評価の高いピエト・ウードルフが今までに手がけた仕事を集成した美しい本である。

パブリックな事例だけでなく、自身の庭や仕事場の写真、そして彼が店を設計する時に、どの場所にどの植物を配置するかというカラフルな
設計画(というよりドローイングだ)もたくさん収録されている。

巻末には、彼が庭づくりで使うペレニアル(多年草や宿根草)のリストも写真入りでおさめられているので、ガーデナーには必読の本であることはまちがいない。

しかしこの本が多くあるガーデニングの本と決定的に異なるのは、コンテンポラリーアート側からの切口が色濃く加味されていることなのだ。

ピエトとスーパーキュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリスト、そしてユニークな作品(演劇のようで演劇でない)をつくるティノ・セーガルの3人による「対談」は実に刺激的だ。
最近読んだ「アート」のテキストとしては、もっとも面白いと思う。

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