見出し画像

ホックニーの「芸術家のための家と絵画の庭」について/一日一微発見318

イギリスの新聞「ザ・ガーディアン」紙はよくホックニーの動向を取り上げる。

7月に入って、84才になるホックニーがノルマンディーにある自宅からイギリスのケンブリッジにあるフィッツウィリアム美術館で開催されている展覧会「ホックニーの眼:描写の芸術と技術」の会場に訪れたときに収録した談話記事を載せていた。

青と黄色のチェックのスーツに水色と白色の靴下、赤いネクタイ、帽子、金色の円フレームのメガネというスタイリッシュな装いの写真が載っている。

この記事の中では、ホックニーは実に元気で、自分がタバコを今も吸い続けている話(自分が生きてきた時代、その過去がなんと自由だったかという話)を夢中でしている。

まぁ、なんと、天衣無縫であることか!

ホックニーの絵画はすべて「具体的」なものだし、彼の絵画論だけでなく、人生そのものも気持ちがいいぐらい実に「具体的」だ。
いいヴァイブレイションなのである。

それを浴びたくなって、彼とマーティン・ゲイフォードの近著である『春はまた巡る』を再び本棚からとり出す。

浜松の三ヶ日の「仮の家(studio SN )」には、最少の本しか置かないようにしている。
なぜならここでは庭とアートと食事の愛に集中したいと思っているからだ。

ここから先は

1,024字

¥ 150

応援よろしくね~