三ケ日で家づくりが始まる・モルモットSN/一日一微発見261

縁あって浜名湖の奥に小屋を建てることになった。今日から建築が始まるのである。「建てる」というとさぞ大きなプロジェクトと誤解されるかもしれないが、6メートル× 9メートルぐらいの平屋の小さな小屋なのだ。

しかし立地は素晴らしい。ほぼ湖に面していて海と空が広がる。リゾートでもなく僻地でもなく、温かく善良な住民たちの小さな場所に、小屋を建てられたのは本当に、神の采配としか言えない。縁の連続によるものだった。

そう聞くと後藤は「隠居」を決めこむのか、と思う人がいるかもしれないがそれも全く異なっている。

この小屋はスタジオSN (garden&アトリエ)であって、隠居の場所でもコルビジェが作った小さな別荘でもない。実験場である。こんなことが始められるのが、アフターコロナのタイミングと重なったのも奇縁と言うしかない。
アーバンとカントリーの対立モデルはもう終わっていると思う。
レム・コールハースの予見的展覧会「countryside the future」ではないが、実際、ローカルの方が未来だろう。