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アルファツイッタラーの現代ムスリム解析 - 『イスラム2.0』

「イスラム2.0」 (※この日記ではイスラムとムスリムの表記のブレが大変なことになっているけどめんどくさいから特に修正しない。) アルファツイッタラー飯山陽氏のイスラム分析の新書 アルファツイッタラーのイメージが強くて書籍は敬遠してたけど、普通に面白かった。 これまで自分が読んできたイスラム本的なものは、ムスリムの信奉者か擁護者の書き手によるものが多かったが、彼女は批判・警鐘のポジションである。 (冷戦終結グローバル化→)インターネット→スマホSNS時代に、これまでの10

    • 東大卒「上級国民」が堕ちたギャンブルの罠 - 『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』

      「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」  アニメ『グレートプリテンダー』やドラマ『コンフィデンスマン』でおそらく参照されているであろうマリーナベイサンズ等のVIPルームでの、強迫的ギャンブル依存によって快楽に流されるまま堕ちていくくだりももちろん楽しいが、上場企業創業家(今でも日本の上場企業の50%は「同族企業」だ。)という本当の「上級国民」の華麗なる交友やライフスタイルに関する記述も結構楽しかった。  井川さんはギャンブル依存症で会社の金を100億単位で使い込むクソバ

      • ウィンクルボス兄弟ものがたり - 『世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち』

        「世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち 」 アカデミー賞各賞受賞した話題作、現代の『市民ケーン』である『ソーシャルネットワーク』の原作者が描く続編。ウィンクルボス兄弟物語。 フィンチャー映画で漫画的に嫌味なエスタブリッシュメントとして描かれ、世界中から嫌われバカにされるようになったウィンクルボス兄弟。シリコンバレーのエリートたちからは敵と見なされ投資すらも断られるようになってしまっていた。そんなウィンクルボス兄弟が投資した先は、東海岸ニューヨークのシリア系超正統派ユダヤ教

        • 本の紹介メモ『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』

          本紹介会用のメモ本の紹介・本のタイトル 『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』 ・ 著者名 石村博子 (ノンフィクション作家『ハルビン新宿物語』etc) ・出版日  2009 (文庫2012) ・なぜ手に取ったか - 詳しく覚えていない。満洲には常々興味があるからだと思う。2016年頃。 キーワード:ねじまき鳥クロニクル、祖父がシベリア抑留兵、京都のロシア料理屋でバイト、加藤登紀子、佐藤優。 ・普段やってること - 無職。転職中。Webエン

        アルファツイッタラーの現代ムスリム解析 - 『イスラム2.0』

        • 東大卒「上級国民」が堕ちたギャンブルの罠 - 『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』

        • ウィンクルボス兄弟ものがたり - 『世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち』

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