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【台湾鉄道紀行】環島(台湾一周)してきました②

鉄道で台湾一周してきた話、その②です。
※ その①はこちら ↓

【2日目】中壢 09:09 → 台南 12:38(285.9km:自強:649元)

「環島」2日目のスタート。
中壢09:09発、台南12:38着の自強113号に乗り、3時間29分の旅へ出発。

【中壢から、いざ、出発。】

さて、いよいよ台湾鉄道本格乗車の旅がはじまったわけですが
台湾鉄道、その列車区分は意外と複雑です。

我々が乗車した「自強」が特急電車という位置づけ。
だけどひとえに「自強」といっても、上から
「普悠瑪(プユマ)」「太魯閣(タロコ)」「自強3000」「自強」
という4種類の区分があって、走っている区間も異なる。

【ぜーんぶ「自強」だけど「(普通の)自強」以外は「新自強」。太魯閣だけ区間限定。】

しかも同じ「自強」でも、列車によって所要時間が違う。
たとえば今回の中壢から台南の場合、

・最も早い「自強」は、3時間26分。
・最も遅い「自強」は、3時間47分。
・「自強3000」だと、最も早いものは3時間13分。
・でも、遅い「自強3000」だと3時間33分かかり、
 (普通の)「自強」よりも遅くなってしまう。

という、「わかりづらっっ!!」な設定になっています。
ちなみに料金は「普悠瑪(プユマ)」から「自強」までは一律。

なお、
「普悠瑪(プユマ)」台東に多い少数民族の名前。
型番:TEMU2000型。日本車輌製。2013年2月6日運用開始。
「太魯閣(タロコ)」花蓮の観光地の名前。
型番:TEMU1000型。日立製作所製。2007年2月16日運用開始。

上記からおわかりのように、
太魯閣の方が導入時期が早く、型番も古い。
太魯閣という名称は一般公募で決定されたそうなのですが、
2007年導入の車両の名称が「太魯閣」に決定した際、
「太魯閣国立公園」を有する花蓮県の人たちは、
それはそれは喜んだそうな。
そして、新型車両(TEMU2000型)が導入されるとなったときには
「新太魯閣」になると信じて疑わなかった、らしい。

ところが、太魯閣に次ぐ新型車両の名称は、
台湾鉄路管理局と台東県政府の主導で
再度民間から公募されることになりました。

結果、ネット投票でも専門家による最終選考でも
「普悠瑪」が最多得票となり、めでたく「普悠瑪」に決まったそうです。
そう、めでたく。ただし花蓮の人たち以外は。
この決定に対して、太魯閣を擁し、「新太魯閣」が妥当と考えていた
花蓮県の住民は、台東県住民の組織票の疑いがある と物言いをつけ始め、結果、県長を巻き込んで物議を醸すことになったんだと。えらいこっちゃ。

【午前中を費やした列車旅が終わり、台南へ到着。】

約3時間半の旅でしたが、
台南に到着してからは、まる1日時間があったので
観光らしい観光をすることができました。

つづく!



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