14日後に新刊を出す植本一子(2024/11/17)
正午から出張撮影で某神社へ。待ち合わせの30分前に着き、境内をチェック。今日も出張カメラマンの姿がちらほら。初めて行く神社で結構な広さがある。お客さんを待つ間、神社の名前と七五三、撮影で検索すると、いろんな出張撮影のサンプルが出てくるので、見本にチェックするのだけど、ひとり、ものすごく上手なカメラマンの人を発見する。本の編集出身でプロカメラマンとして独立してまだ数年の方だった。レタッチもきれい。勉強させていただく。
秋のような気温で、汗をかきながら1時間ほどで終了。近くにけいこりんが住んでいるのを思い出して、お家にお邪魔させてもらう。けいこりんも12月の文フリに向けてエッセイを書いていたようだけど、滝口さんと亜沙美さん夫婦の力を借りて、なんとか完成しそうとのこと。見せてくれたA4のゲラには、滝口さんの手書きで提案や感想、花丸が書き込まれていて、滝口さんと一緒に本を作っていた2年前を思い出す。そうそう、こんなふうにとにかく丁寧だった、となんだか嬉しくなる。亜沙美さんの提案で、帯コメントを私からもらってこいとのこと、けいこりんの頼みなら喜んでお受けする。
駅まで公園経由でのんびり歩く。天候も良く人の多い公園は牧歌的な雰囲気。さぁっと風が吹き抜けるといちょうの葉っぱが地面に勢いよく降り注ぎ、みんながみんな空を見上げていた。気持ちのいい午後だった。
高円寺に移動して、ソーシキ博士ことはかせの個展へ。SUMMER of LOVEというすごい名前の貸しギャラリーで、ペインターとしての初めての展示。東京は今日までで、次は小田原に巡回するそう。はかせに会うのは夏に小田原に寄って夕飯を一緒に食べたぶりで、今度は海辺で焚き火をしようと約束している。展示会場ではかせの手製ZINE2冊ゲット。出版社から出した本は売らないの?と聞くと、著者買取の仕組みさえ本人が知らなかった。はかせは『インディーゲーム中毒者の幸福な孤独』という本を去年集英社から出している。
高円寺の北中通りで北中夜市なるものがあるとISBbooksさんのインスタで見ていたので、ついでに寄ってみる。薄暗がりの中、闇市のような小さなフリマが催されていた。ISBさんを発見して声をかけ、一通り見ようとプラプラしていると、焼き物を並べて売っている男性が。どれもお手頃な値段で、古物なのかな?と思いつつ聞いてみると、彼が自分で作っているそう。まだ学生で、授業で作ったものをこうして時々売っているのだとか。シンプルで釉薬の色味も好きだったので、ひとつ買わせてもらう。おそるおそる年齢を聞くと19歳!すでにこんなに作って自分で売って、伸び代しかない。インスタをやっているので、と教えてもらった名前が思い出せず、またどこかで会えるだろうか。