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不倫相手との対峙⑤

話し合いを始めて一時間位経過したでしょか。私なりの配慮が垣間見れる少し談笑交じりの会話が続きました。

簡単に言うと相手女性は彼氏さんに対して長年付き合ているのに結婚話を一切してくれない事、同時に収入が不安定である事、同居人の様な存在になりセックスもなくコミュニケーションも少なくなっていっていた事、色んなことを不満に思い不安を感じて『将来が見えない』と思っていた様です。

そこに私の夫が『俺も将来が見えない』と私の愚痴をこぼし、意気投合?の様な状態から不倫関係に至った様です。

正直言いますと、相手女性が彼氏に対して色々思うのは30歳の女性からすれば当たり前の事だとは思います。彼氏さんは彼女より4,5個上だったので7年も付き合っているのに、という想いが女性側に沸くのは当然です。でもそこは理解できても、それが『不倫をして良い理由』には全くなりません。

彼女が夫の言葉を鵜呑みにいして『私まで離れてはいけない』と本当は辛かったけど関係を続けて来たと言ってましたが、これは完全に自分の行動を正当化させる為の言葉でしかありません。そう思っていたのは事実でしょうが、『離れてはいけない』事はないし、『悪い事をしてる』という思考があるのならば絶対的に辞めるべきであったのは明白です。

まだこの時彼女も冷静に何もかもを整理出来てなかったと思うので、今もし彼女がこの時の自分の言葉を聞く事があれば、多分『自分は何言ってたんだろう』と思うと思います。不倫はある意味洗脳です。洗脳状態にある場合、人は客観視をする事も客観的な意見も受け付けません。今の彼女はその洗脳が解けてる状態なのできっと恥ずかしいと思います。

今私もこうしてボイレコ聞いてて思う事は、この時は割と彼女に対して哀れみの様な感情が強かったのですが、よくこんな事相手の奥さんに言えるなって感想しか出てこないですね(苦笑)

時は人を冷静にさせるんだなぁって実感中です。

それでもこの時の私は、夫の『再構築していく意思』を大事にしたかったので、彼が嫌がる『彼女への攻撃』をしなかった事は正解だったと思ってます。(むしろよく出来てたたなって感心する位)

彼女はこちらに来た当時、精神的に相当参っていたそうで、自分一人でその状況を頑張って乗り越えようとしていたそうです。でもやっぱり辛くて一人で電車を待っている時にホームに吸い込まれそうになった、と。

それを聞いて私も同じ気持ちになった事があるので理解は出来ました。

本気で病んでいた時に電車を待ってる間、ふっと嫌なイメージが脳裏に巡って一瞬本気でホームに吸い込まれそうになりました。『ああ、こうやって人は飛び込むんだな』そう思いましたし、『電車って危ないんだな』って思いました。それ故に即座に家路に向かったのを覚えています。

彼女はそんな状態の時に私の夫に出会い「自分の人生捨てた物ではないのかな」ってそんな風に思わせてくれた、と。

自分の事を救ってくれた、と錯覚してるのでしょうが、愛人という立場に置き自分の欲求をただただ吐き出していた夫、「人生捨てた物ではない」どころではないですよね。夫も自分自身も彼女自身の人生を貶めてただけの時間という事に気づいてません。この時は。

私「辛い時って誰かがいてくれると安心するもんね。本来であれば彼氏さんがいるんだから、その役割は彼氏さんがするべきなんだろうけど」

女「・・・そうですよね」

私「まぁその年になってまで結婚の話が具体化してこないってのは、女性にとっては大きな不安ではあるよね。」

私「私は結婚が全てではないって思ってたけど、私の場合結婚が36歳で遅かったから何処か結婚して安心してしまった所はあったかなって思ってて。だからこう悪い意味で夫君に甘えてしまってきて、それが見えない部分で夫君の負担となってこういう今回の事になったのかなって思ってるんだよね。」

私「今回の件は起こっては欲しくなかったけど、こういう事が無ければお互いの悪い所を(自分で)見つめなおす事も出来なかっただろうし、ダメになっていった様な気はするかな」

私「まぁ二人ともやった事はやっぱり悪い事だから、ここで反省と後悔、だけじゃなくてコレをきっかけに色んな事を見直して、この起こった事が意味がある様に良い未来に繋がる様に、なおさんにも夫君にもしていって欲しいかな」

本当にこれなんです。

もう起こってしまった事は変わらないので、私の中ではずっとこれでした。起こってしまった事だからこそ『良い未来に向かって全てを意味のある過去にしていく』そうしていきたいとずっと思ってました。それは二人に対しても言える事。楽しかった思い出も辛い思い出も、全部全部意味のある過去にしてしまえば自分達の時間も無駄にはなりません。やってはいけない事だったからこそ、『意味のある過去』にする事が大事だと思います。

少し余談ですが・・・

実はこの対峙をする数日前の深夜、私と彼女はオンラインゲームでマッチングしたんです(;^_^A同じゲームで遊んでいるのは当然知ってたんですが、人気ゲームなのでプレイヤー数が多くマッチングする事自体が割と奇跡で、ゲームレベルがまた違うので絶対にマッチングなんてしないんです。

それがこのタイミングでマッチングする!?

もうマッチングした時殺意しかなかったので、率先して殺しに行きましたよねw残念ながら彼女の方がゲームは上手いので五分五分の勝敗でしたがw

その話をこの時もしたのですが、夫はこの話を聞いて「いやなんかゾッとするわ」と漏らしてました。それ位このゲームでマッチングするってないんですよ。これは本当にこの対峙の時間の予行練習して来い、という神の啓示だと私は思いましたねw

夫「いや本当偶然というかそういうの多いよね」

私「ね!だから悪い事って出来ないんだよ(ニッコリ)」

夫失笑w

夫「何かこう仕組まれてるというか妙な力を感じるよね」

私「それはそうね。何か神様の思し召し?ってのがかなり多かったもん」

夫「だよね」

私「そりゃあね、人間誰しも悪い事ちょっとしちゃう事はあるよ。でもそれをした後にどう受け止めて、反省して、教訓を得て生かしていくかってのが大事だと思うよ。」

夫「そうだね」

私「正直言ってこんな(雑談)話して、こんな話し合いの席で笑いあってる嫁なんかいないからね」

夫「いないと思います(苦笑)」

私「お人よしって言われるわ本当」

夫「なんていうか本当・・・こういう事があって俺達(夫婦)は色々話せたなってのは俺も思ってて」

私「そうだね、この土日なんか今までこんな話した事ないんじゃない?ってくらい話をしたよね。やっぱり長く一緒にいると、お互い『甘え』って出てきて他の人には絶対そんな態度取らないよなってのも取れちゃったりして、言葉が足りなくなっていったりするし、生活してるとそういう部分が不透明になっていって知らない間に相手を追い詰めてたりするんだなぁってのは今回の件で凄く分かったかな。良くはないけど、こういう話を沢山出来る様になったキッカケではあったよね」

夫「そうだね」

私「だからなおさんの所も彼氏さんと何かキッカケがあって、ちゃんと話し合って向き合っていけたら良いなって思うよ。きっとなおさんは一人で抱え込みすぎちゃうんじゃないかなって思うから、上手くそういうのをちゃんと彼氏さんが向き合ってくれると良いんだけど」

私「私は頑張る事と無理する事って違うって思ってて、なおさんは結構頑張ってるつもりだったけど、無理してきた事って沢山あるんじゃないかな?人生の中で無理してまでやらなきゃいけない事ってそんなにないって私は思うから、今後は無理せずに生きていって欲しいな」

彼女はボロボロと涙を零し始めました。自分が不倫していた相手の奥さんにここまで言って貰えたのはきっと彼女は救いだったのではないでしょうか?ここまで私も言うつもりはなかったのですが、彼女自身と沢山話して同情してしまっていた部分は大きくあって、夫の身勝手さも大きく感じたのもあって「可哀想」という感情が少なからずあったのはあります。そんな事を当時相談してた後輩に「ichikoさんは何を言ってるんですか?」と若干怒られたんですが、今になると確かに何言ってたんだろうって思いますね、これw

でも結果としてはこの時私が彼女に大きく情をかけた事が良い方向へ向えた気はします。私自身も「怒り」や「憎しみ」に囚われて生きていくのは嫌だったので、その負の感情だけで対応しなかった事が今の状態に繋がったのかなとも思いますし。

私「とりあえずね、お互いココで一区切りつけて、私もそうだし、夫君もそうだし、なおさんもこれをキッカケに今後どう生きていくのか、どう糧にしていくのか、を考えてね。進む道は違うけど、お互いがより良い未来に迎える様にしていかないとね」

夫「そうだね・・・俺も本当色んな事に向き合っていかないといけないなって思ってる」

私「まぁもう・・・とりあえずお互い連絡は取って欲しくないので・・・申し訳ないけどこの場で連絡先をお互い消して欲しいかな」

そう言うと二人は携帯を私の目の前に差し出して、Twitterのアカウント、携帯番号、ディスコを消してくれました。LINEは元々繋がってなかった様で(隠ぺいのため)これで完全に物理的な二人の繋がりは消えました。

そしてこの後いよいよ本題?である「慰謝料」の話に移ります。

続きはまた次回('ω')!!

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