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不倫相手との対峙①

6月14日(月)

夕方16時に都内某所のホテルラウンジにて待ち合わせ

約束の一時間前に私達夫婦は到着。夫はそわそわしながらも私の横でお喋りをしながらその時を待っていました。

時間が近づいてきた頃、夫は回りをきょろきょろと見渡し

「あ、きた」と一言

私は彼女の顔はフェイスブックで知ってましたが、何年も放置されていたフェイスブックの顔写真だったので現在の顔は当然知りませんでした。

その声の先に目をやると、私よりも小柄で女性らしいスタイルをした女性がこちらに向かって歩いてくるのが見えました。

テーブル近くまで来た時にその女性は何も声を出さず、深々と頭を私に対して下げました。

年齢は夫と同じの30歳。可愛らしい女性でした。目が大きく少し異国の血が入った様な顔をしてたのが印象的。(のちに夫に聞いた所多少入ってるとの事)顔を上げて私と目が合った時の彼女はとても申し訳なさそうに、悲しげで切なげな顔をしていました。

私はとりあえず彼女に着席を促しました。

私「どうぞお座り下さい」

女「はい」

私「とりあえず録音させて頂きますね」

女「はい」

ドリンクを注文しドリンクが来るまで微妙な沈黙。ドリンクが運ばれる時に話してて聞かれるのも彼女が可哀想かなと思ったので少し時間を待ちました。ドリンクが到着した時に私は話し始めます。

私「えーと・・・○○なおさん(仮名)。私は○○(夫)の妻のichikoと申します」

女は深々と頭を下げました。

私「私ずっとこの事知ってたんですよ。で、この度タイミングを見て夫に話をしました。それで事実確認をした訳ですが、貴方とうちの夫の間で不貞行為があった事は間違いないですか?」

女は泣きそうな顔をしながら小さく「はい」と答えました。

私「今回の件、なおさんはどうお考えですか?」

女「今回の件は・・・大変申し訳なく思っています・・・」

私「夫から聞いた話ですと、夫から誘ったと聞いてます。また夫は貴方に対して嘘をついてきたとも言ってました。」

この言葉に女性は「え」と驚いた顔をしてました。

私「まぁ夫婦関係が破綻してるとか、会話がないとか、セックスレスであるとか、そういう風に最初から嘘をついていた、と。それは本当ですか?それの様に貴方は聞いてましたか?」

女性は動揺している様に見えましたが、小さく頷きました。

この聞き方は今思えば少し悪手だった様にも思えます。どう聞いてますか?と彼女の口から先に聞くべきでした。そうすれば夫の言ってる事が本当かどうか信実のすり合わせが出来たと思います。多分、夫の言ってる事は嘘ではなかったと思いますが(彼女の反応を見る限り)こういった部分を相手に尋ねる場合は、質問形式で相手に喋らせる方が良いと思います。

私「それはまぁ夫の責任かなって思ってますが、そこで留まれなかったのはなおさんの責任でもあります。夫は昨年の八月からそういう関係だったと言ってますが間違いありませんか?」

↑ここも同様ですね。相手女性にハッキリと答えさせるのがベストでした。私も中々この時そこまで頭が回ってなかった様で自分から喋ってしまってました。

私「まぁ今回の事は夫の弱さと狡さが全面に出てた結果だと思うけれど・・・(少し言葉に詰まって)起こってしまった事なので貴女を執拗に追い詰める気はないです。今日もちゃんと来てくれたし。」

女「こちらこそ・・・お時間を作って頂きありがとうございます」

私「離婚の話が出たのが二か月前で、貴女が知ってるかどうかは知らないけど丁度妊活をする話も出てたタイミングで離婚を切り出されて・・・まぁ実際の夫婦関係がどうだったか、という点は私達二人の話なので貴女との話とは別の話だとは思ってますけど、夫の言っていた状況は嘘なのはハッキリお伝えしておきます」

↑ちょっとココは攻撃的ですね。あえて「夫婦」という枠で私達をカウントして貴女はそこには入れませんよって事を案に伝えてます。でもこのくらいの意地悪?は許されますよね?(笑)

私「まぁその実際やってしまたった事に対してはしっかりと受け止めて反省して頂きたいと思ってます」

女性は泣きそうな顔で目をそらす事はせずずっと静かに相槌を打っていました。

私「私、ずっと辛かったんですよ。正直、貴女に対しては殺意しかなかったし(苦笑)貴女の名前や素性、色々後に分かっていったんですけど、最初まぁ夫が性別を(私に)偽っていたという所から始まってて・・・」

私「彼は嘘が多いんですよね。私に対してもそうですけど、貴女に対しても嘘ついてたって言ってたんで。まぁそれは夫自身が受け止めて反省して変わっていかなければいけない事だけど」

夫はこの間ずっと黙り続け咳払いのみが録音されてました(笑)

私「夫にも言いましたけど・・・不倫なんて誰も幸せになれないんですよ。私も傷つきましたし、貴女もこういう場に来るのってとても怖かったと思うんですよね。この話がもし実の親に知られたりしてもそうですし。不幸しか生まないんですよ。不倫は良く「心の殺人」っていうんですよ。毎日心が殺されていくんですよ。夫から聞いた話だと、なおさんは一応(私の事を)気にしていた様な事を聞いてますが、実際それを選んで行ってしまってきた事、それを本当に自分自身で良く考えて受け止めて反省して下さい。そして罪は罪なのでちゃんと償って欲しいと思ってます。」

↑これをあえて言う事で更に彼女に対して罪の重さを認識させています。実際に私がどれだけ辛く悲しい想いを貴方たちが楽しんでいた陰で受けていたのか、この事実以上の罪の認識ってないと思ったので。彼女はとても真摯に私の言葉を受け止めてくれてる印象でした。

私「まぁこういった中でね・・・貴女はどういうつもりでこういう事してたのかなって疑問があってちょっとそれが知りたいですね」

と言うと夫が

夫「それはどこからの話?」

私「何処からっていうか・・・本当に夫君と一緒になりたかったのかとか、このまま上手くいけると思ってたのか、とか?」

女「・・・」

私「だって今付き合ってる方いますよね?」

女「はい」

私「どっちに対しても罪悪感ってあったと思うんですよ。そちらの関係は良く分からないので何とも言えないですけど。」

女「・・・」

私「罪悪感はあったのかも知れないけど、楽しんでたのは事実ですし・・・何ていうか夫君も実際救われてた部分ってあったのも事実で・・・でも何ていうか大切な仕方間違てますよね。夫君は本当に貴女の事を大切に思ってた気持ちってあったと思うんですよ。でもやっぱり大切の仕方を間違えてる。(愛人という)立場に貴方を置く事がもうね。」

私「夫はまぁ今回の事、この関係に関してキチンとケジメを付けると約束してくれたので、なおさんにも今日それをキチンと約束して貰いたいと思ってきた訳なんですがそれは約束して貰えますか?」

そういうと女性はか細い声で「・・・はい」と答えました。

私から見て女性はとても憔悴してる様に見えました。この場所に来る事自体自分の蒔いた種とは言え怖かったでしょう。それをこの場所で知った彼の嘘。動揺もしたでしょうし、私への罪悪感もはちきれんばかりに溢れていたはずなので言葉が中々出てこない状態だったのだと思います。

こうしてみると私だけが喋ってる感じになってますが、一応女性は声にはならない感じで申し訳ない顔をしながらずっと頷いて何度も何度も頭を下げていました。

ちょっと長くなってきたので今回はここまでにします!また次回!!



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