自己紹介が苦手なので、「自分らしい」を作ってみた。 - LINEスタンプ編 -
どうも!とあるIT企業のデザイナー、ichikawaです。
4月といえば、年度の変わり目ですね!出会いの季節です。
自己紹介をする機会も多いかと思いますが、私は自己紹介があまり得意ではありません。
面接や懇親会とかでよくある、
「簡単に自己紹介をお願いします。」
これ。
((はいきました〜〜難しい振り方!!!))
いつもそう心の中で思いながら、
「ichikawaです。
普段はアプリとかを作るデザイナーをしてます。
趣味は旅行と、映画鑑賞と漫画を読むこととかですかね。
性格?楽天家かな〜アハハ」
みたいに答えるのですが、正直記憶に残らないよなぁと思っています。
「東大卒です」とか、「Googleで働いてます」とか言えたら記憶に残るのかもしれないですが、経歴や肩書きだけだと「私らしさ」がない、、、
この記事は、そんな私が「自分らしさ」を簡単に伝えるための道具として、LINEスタンプを作った話です。
そうだ、LINEスタンプを作ろう。
出典:LINE
早速頭に思い浮かんだのは、知り合った後またはその瞬間に使えるもの。
シームレスに話題に出しやすい上、「こんなの作ってる人だよ」と自己紹介以後も顔と名前を紐付けやすいので、「LINEスタンプを作ろう」は速攻で思い浮かびました。
特に私は、LINEユーザーの中でもなかなかのスタンプ課金者だという自負があります。
知り合いにLINEスタンプをリリースしている人も多く、
「自分のスタンプがある人」に憧れを持っていたのもあり、自分の作風のキャラクターで普通に買ってもらえるクオリティのスタンプを40個作る決意をしました。
「自分らしさ」を求め、我々はアマゾンの奥地へと足を踏み入れた。
モノを作る前に、情報収集と整理が必要です。
今回の制作物はLINEスタンプなので、まずはチャット上で喜怒哀楽を表現してくれるキャラクター作りから始める必要があります。
まずは自分が思う自分という存在と、人に見せたい自分という存在をそれぞれ書き出してみました。
理想と現実がかけ離れすぎてないかなども確認しながら、なんとなく見せたい自分のキャラクターの方向性がわかってきました。
次に、「自分らしい」ビジュアルを定義するために、今まで自分が使ってきたアバターなどの画像をかき集めます。
……。
基本赤いな……?
そして、「赤いパーカー」と「ボブ」が共通していることが多いようです。
以上のことから、以下の要素を持つキャラクターのスタンプを作ることにしました。
ラフ絵〜描き起こし
まずはノートにどんなスタンプを作るかのラフを描き、そこから決定したスタンプを下絵として起こしていきます。
(作画が綺麗ではないので、落書きレベルですが、、)
幸いにも、LINEスタンプだけは人一倍持っていたので、
「いつか作りたいスタンプ」のストックが脳内にあり、40種類はあっさりと埋められました。
作った下絵をibispaintに持っていき、清書作業。
え、、、?
めちゃくちゃ可愛いな、、、????
自分は今、可愛いものを生み出しているという誇りを胸に、引き続きコツコツと清書していきます。(飽き性なので後半は忍耐勝負でした)
途中まで作ったところで、大きい壁にぶつかりました。
作画が安定しない、、、orz
日を分けて作ったり、初期は丁寧すぎたり、スタンプの使い方によって気分で変えたりしていた影響で、ギリギリ同一人物に見えるかどうかというスタンプがちらほら。
かなり崩壊しているものは手直しをし、それ以外は今後の反省ということで、「味」として残す方向で全てのスタンプを描き上げました。
手書きの字が総じて汚いのも、
作画が統一されていないのも、
髪の毛の長さが不揃いなのも、
全て「味」です。
千利休でいうところの、「侘び」ということで、ここはひとつ。🙏
スタンプ申請〜公開へ
全てのスタンプを作り終え、最終確認へ。
Illustratorで文字を組み、調整&調整……。文字がどの背景に載っても認識できるように縁取りをしたり、スタンプの伝えたい内容にあったフォントを選び、時には作成します。
この時、一部スタンプの文字が透過してしまっていたり、読みにくかったりなどがあったので、もしスタンプの申請をする機会があれば最終チェックを念入りに行いましょう。
(このスタンプではそこを全て拾いきれず、そのままリリースされました。暇があったら探してみてください。笑)
いよいよ、LINEスタンプの初申請へ。申請する際にも一難あったのですが、今回の記事の趣旨とは外れるので割愛します。
申請の際、めちゃくちゃ参考になった記事がこちら。
スタンプを申請して、リジェクトもなく1-2日でスタンプを公開できました。
リリースしたスタンプはこちら
せっかくなので反応が見たい。DMをつくろう。
さて、作り終わった自作スタンプ。
これで「自分らしさ」を簡単に伝えるための道具の完成です。
しかしまだまだ終わりません。
初対面の人に「これがichikawaなのか」と知ってもらえることも大事ですが、まずは知り合いがこのスタンプを見て「ichikawaっぽい」っと思ってくれるかも重要です。
理想像と現実がかけ離れすぎていると、ツールとしての価値が危ぶまれてしまうので、第三者意見をもらってそこの確認をしていきます。
ということで、
当時今年の年賀状がまだ出せていなかったので、ハガキの宛名部分に宣伝用のスペースを作って、寒中見舞いを作りました。
印刷となるとデータをCMYK変換するなど色々と手間がかかりますが、入稿した印刷所がとても可愛く仕上げてくださいました。
さらには、寒中見舞いが各所に届いたタイミングで、instagramでも宣伝。
(インスタで繋がっている人で使ってくれそうな子が多かったので、ハガキとは別にPRをしました。)
多くの知人に触れ回った結果、ありがたいことに「めちゃくちゃichikawa」であることがわかりました。
宣伝してない人とかも使ってるだけで気づいてくれたりしてうれしかった、、🙏
公開後。あとがき
LINEスタンプを制作後、全くの初対面の人と会う機会もまだありませんが、一定のクオリティのスタンプが作れ、かつ自分にとってすごく使いやすいものになっているので、かなり満足行く結果となりました。
スタンプの送受信数の累計も、2ヶ月経った現在、3000件を超える程度には使ってもらえているようです。
LINEスタンプの売上の方も、ありがたいことに1000円(換金最小額)を超えまして、引き下ろせるようになって一安心です。
(買ってくださった人には感謝です🙏)
最近では、LINEスタンプメーカーで驚くほど簡単にスタンプが作れます。
(こっちも触ってみましたが、30分もあれば本当にすぐ40スタンプ作れました。すごい!)
「絵に自信がない」「やってみたいけど手間がかかりそう」と思っていた皆さんもぜひ、この機会に試してみてはいかがでしょうか!
舞台は次のステージへ
話は少し変わって、最近の事。
知り合いが、配信用にバーチャルアバターを作成してもらったという話を聞きました。
詳しく話を聞いたら、アバター自体は意外と手軽に作れそう。
そして今、キャラクターはすでに手元にある。
そんなこんなで、LINEスタンプと同じ絵柄で、かねてより作りたかった
オンライン会用のバーチャルアバターを作成することにしました。
が、それはまた、次の記事で書いていこうかなと思います。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました!