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日本の神話から学んだ3つのこと

日本の神話のこと、案外知っているようで知らないのではないでしょうか?

私は、日本の神話にそれほど興味を持ってはいませんでした。
しかし、ご縁があって、書籍『神話で在り方を整える』(著者:武田光司)を読みまして、日本の神話から学んだことを3つ記しておきます。

1神様といっても全知全能ではない

日本の神話にはたくさんの神様が登場します。
私の勝手なイメージですが、神様は願い事をかなえてくれる全知全能な唯一の存在と思っていました。この書籍にも八百万の神様が登場しますが、みな人間味あふれる個性をもつ、人間に近い存在です。映画で見るような不思議な力をもつ全知全能ではないのです。

太陽神の天照大神は、乱暴狼藉な弟が原因で気を病んでしまい、岩戸の中に引き籠ります。太陽神なので引き籠ると、辺りが真っ暗闇になってしまいます。作物が育たなくなり世間を困らせます、その影響は計り知れません…。自分の弟のことなら直接ガツンと言うなり、特殊能力で何とかすればいいのにと思いましたが、神様は全知全能ではないのです。

2意見を聞き、話し合うことが大切

太陽神が引き籠ったおかげで真っ暗闇…作物も育ちません。この困った状況で、ほかの神様たちはどうしたかというと…
まず話し合いました。不思議な力は発動しません。他の神話エピソードでも、とにかく日本の神々は話し合います。なにわともあれ日本の神様は話し合うのです。

とにかく天照大神が岩戸から出てもらわないと、ずっと真っ暗闇でどうしようもない。そこで神々が話し合った結果、おびき出して引きずり出す作戦に決めて実行します。岩戸の外から太鼓をたたき、肌もあらわに踊り、わざと大きな笑い声で騒ぎます。天照大神は岩戸の外がものすごく楽しそうで、気になります。岩戸から覗き見し、(外は暗闇で困っているはずなのに)なんでみんな楽しそうなの?と気になって外の様子を伺います。すると外にいる神に「あなたさまより、貴い神様がやってこられたのよ」という方便なウソにまんまとのって、岩戸から引きずり出されました。引きずり出してから再び籠らないように、外にいた神々は、しめ縄で結界を張り再び岩戸に戻れなくします。

3神話の時代の話が今につながっている

この話が今の祭りのルーツです。気に病んだ天照大神の心も、祭りのエネルギーで動かされました。そしてそのことは今も祭りという形でつながっています。祭り以外でも、人が集まり一体感を感じるコンサートやスポーツ観戦などは単に娯楽ではなく、人にとって重要な役割があるように感じます。

4まとめ

このほかにも書籍には、様々な日本の神話が紹介されています。神話の紹介のみではなく、書籍の後半で著者:武田光司さんの切り口で神話から今につながる『習慣の在り方』へと話は展開されていきます。

神話になじみがなくとも、書籍に神様の系図が付いています。難しく感じる神様の名前はもちろん、時代の流れや関係性(夫婦や兄弟や親子の関係)を確認しながら読むことができて、神話を知らない私でも、わかりやすく読めました。

『神話で在り方を整える』は書店やAmazonで流通していません、書籍の購入につきましては情報発信サイト『ロンダン~Rondan』書籍購入申込みフォームにアクセスしてください。

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