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臨床心理士が解説!「笑いでストレス解消!ユーモアの効果とコツ」

こんにちは、臨床心理士のいちかです。今回は、笑いでストレス解消する方法についてお話しします。

笑いというと、ただ楽しいことをするだけのように思われがちですが、実際はたくさんの種類があります。例えば、心理学者(志村2000)によると笑いは「快の笑い」「社交上の 笑い」「緊張緩和の笑い」に三分類され,快の笑いは「①本能充足の笑い②期待充足の笑い③優越の笑い④ 不調和の笑い⑤価値逆転・低下の笑い」に,社交上の笑いは「①協調の笑い②防衛の笑い③攻撃の笑い④価値無化の笑い」に,緊張緩和の笑いは「①強い緊張がゆるんだときの笑い②弱い緊張がゆるんだときの笑い」に,下位区分されています。例えば「くすぐられて笑う」場合は、弱い緊張とその緩和のためであり「緊張緩和の笑い」に含まれると言われています。
また、実は笑いにはさまざまな効果があります。笑うと、脳からエンドルフィンという快楽物質が分泌され、気分が明るくなります。また、笑うと筋肉が緩むので、身体的な緊張もほぐれます。さらに、笑うと免疫力も高まるという研究結果もあります。

では、どうやって笑いを増やすことができるのでしょうか?ここで、ユーモアのコツをいくつかご紹介します。

まず、自分の失敗や弱点を笑い飛ばすことです。完璧主義や自己批判はストレスの原因になりますが、自分をあまり真面目にとらえずに、ユーモアのネタにすることで、気持ちが軽くなります。例えば、「今日は朝寝坊してバスに乗り遅れた。でも、歩いて行ったら健康にも良かったし、途中で美味しいパン屋さんを見つけたからラッキーだった」と考えるようにしましょう。

次に、周りの人や物事に対してもユーモアの目を持つことです。日常生活には笑えることがたくさんあります。例えば、「隣の人の髪型が変だな」と思ったら、「あれは今流行りのカットなのかな?私もやってみようかな?」と冗談を言ってみるとか、「電車が遅れてイライラするな」と思ったら、「電車内で面白い本を読んだり、音楽を聴いたりして楽しもう」と考えるとかです。周りの人や物事をポジティブに捉えることで、笑顔が増えます。

最後に、笑いの機会を積極的に作ることです。友達や家族と一緒にコメディ映画やお笑い番組を見たり、面白い本や漫画を読んだりしましょう。また、笑いヨガや爆笑セラピーなどのワークショップに参加するのもおすすめです。笑いは感染力がありますから、他の人と一緒に笑うことで、より効果的にストレス解消できます。

以上、臨床心理士が教える「笑いでストレス解消!ユーモアの効果とコツ」でした。皆さんもぜひ試してみてくださいね。

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