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臨床心理士が解説!「ストレスで泣くことの意味について」

こんにちは、臨床心理士のいちかです。今回は、ストレスで泣くことの意味についてお話ししたいと思います。

ストレスで泣くというのは、どういうことでしょうか?それは、自分の感情や状況に対処できないと感じたときに、涙が出てしまうということです。ストレスで泣くことは、決して弱いことや恥ずかしいことではありません。むしろ、ストレスで泣くことは、自分の心の声に耳を傾けることや、自分の気持ちを表現することなのです。

では、なぜストレスで泣くことが起こるのでしょうか?それは、人間に備わっている「自律神経」というシステムが関係しています。自律神経は、私たちの身体の機能を調節する神経で、交感神経と副交感神経の二つに分かれています。交感神経は、危険や緊張などの刺激に対応して、身体を活性化させる働きをします。副交感神経は、安心やリラックスなどの状態に対応して、身体を休息させる働きをします。

ストレスがかかると、交感神経が優位になります。その結果、心拍数や血圧が上がったり、筋肉が緊張したりします。これは、身体が危機に対処するための準備をしている状態です。しかし、ストレスが長く続くと、交感神経が過剰に働きすぎてしまいます。そのときに、副交感神経が反応して、身体を落ち着かせようとします。その際に、涙腺も刺激されて、涙が出てくるのです。

つまり、ストレスで泣くことは、自律神経がバランスを取ろうとする自然な反応なのです。ストレスで泣くことで、身体は緊張を解消しようとしています。また、涙にはストレスホルモンや毒素などが含まれているので、泣くことでそれらを排出することもできます。さらに、泣くことで気分が晴れたり、安心感や共感を得たりすることもあります。

したがって、ストレスで泣くことは決して悪いことではありません。むしろ、自分の心身の健康を保つために必要なことなのです。もちろん、泣きすぎることや泣けないことも問題ですが、それはまた別の話です。今回は、「ストレスで泣くことの意味」についてお話ししました。

ひとまず、7本の記事を一気に投稿しました。ストレスで悩んでいる人のお役に立てたら嬉しいです。ストレスについて今後も新しいトピックに触れる時はまた追加で記事を投稿したいと思います。
それではまた!

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