臨床心理士が解説!「人はなぜストレスに気づかないのか~マイクロストレスについて~」
こんにちは、臨床心理士のいちかです。今回は、最近話題になっている「マイクロストレス」という言葉についてお話ししたいと思います。マイクロストレスとは、日常生活の中で起こる小さなストレスのことで、意識的にはストレスだと自覚しないこともあるようなストレスのことです。例えば、電車が遅れたり、上司に怒られたり、SNSで嫌なコメントを見たりするようなことです。これらの出来事は一見ささいなことに見えますが、積み重なっていくと心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
私もマイクロストレスに悩まされている一人です。特に最近は、コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、仕事とプライベートの境界が曖昧になってしまいました。朝起きてすぐにメールをチェックしたり、夜遅くまで仕事をしたりすることが多くなりました。また、オンライン会議では、自分の顔や声がどう見えているか気になったり、ネットワークの不安定さや音声の遅延にイライラしたりすることもあります。そんな時は、高速道路の運転中、周囲に人がいないのを確認し窓を開けて「わー!!」と叫んだり、誰もいない部屋で歌えないヒゲダンの“サブタイトル”を無理やり大声で歌ったり、自分の枕を投げつけたりしてストレス発散しています。もちろん、誰にも聞こえないようにしていますよ。
マイクロストレスは誰でも感じるものですが、それをどうやって乗り越えるかが大切です。私は以下のような方法でマイクロストレスを軽減しています。
1. マイクロストレスの要因を特定する
まずは、自分がどんなことでマイクロストレスを感じているかを明確にすることが大切です。マイクロストレスは個人差がありますので、自分にとってストレスになることは他人にとってはそうでない場合もあります。自分の感情や体調に気づくことで、マイクロストレスの要因を見つけることができます。
2. マイクロストレスの影響を軽減する
次に、マイクロストレスの要因を変えることができるかどうかを考えます。例えば、メールの返信が遅い場合は、返信期限や優先順位を明確にすることで解決できるかもしれません。上司からの指示が細かい場合は、自分の進捗や成果を定期的に報告することで信頼関係を築くことができるかもしれません。同僚とのコミュニケーションがうまくいかない場合は、相手の立場や感情を理解しようとすることで関係性を改善できるかもしれません。
3. マイクロストレスに対抗する
最後に、マイクロストレスに対抗するための方法を見ていきましょう。マイクロストレスに対抗する方法は、自分自身のメンタルやフィジカルを強化することです。例えば、趣味やリラックスできることをすることで気分転換をしたり、適度な運動や睡眠を取ることで体調を整えたりすることです。また、家族や友人など信頼できる人に相談したり、専門家(臨床心理に限りませんが)に相談することも有効です。
これらの方法は個人差があるかもしれませんが、自分に合った方法を見つけてみてください。マイクロストレスは無視しても消えません。自分の感情や体調に気を付けて、健康的に生活しましょう。
それでは、今日はこの辺で失礼します。次回もお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?