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アイデアの出し方でできそうなこと

ただいま、芸大の卒業制作に向けて、目下アイデアを絞り出しているところです。
ただ、いわゆる「デザイン思考」、デザインの考え方がまだまだ難しくて、アイデアの出し方について勉強中です。
そんな中、アイデアの出し方の辞典のような書籍「アイデア大全」を読んでみました。

このアイデア大全を読んで、自分でもできそうなアイデアの出し方をまとめてみました。


エジソン・ノート

①自分のアイデア、目に止まった他人のアイデアや気になった情報など、なんでもノートに記録しておく。
②記録したノートを事あるごとに読み返し、気づいたことをさらに書き加える。
③そうして得たアイデアが成功した場合も、失敗した場合も、ノートに記録しておく。

ランダム刺激

①問題とは無関係な刺激を選ぶ。
例)周囲の物音あるいは目に映るもの。注意を引くもの。デタラメに開いた辞書や本や雑誌や画集や写真集のページ。wikipediaにお好み検索。投げたサイコロ。ランダムに引いたタロット
②刺激を受ける
③刺激と問題を結びつけて、自由に連想する。

エクスカーション

①「〇〇についてのアイデアが欲しい」といったテーマを決めておく
②「▲▲づくし」作り。テーマとは無関係なもののリストを作るために、カテゴリーを一つ選び、そのカテゴリーに属するものをできるだけたくさん書き出す。例)動物、場所、職業、などたくさん出せて、それぞれにイメージできるもの。食べ物、有名人、楽器、まんが、ゲーム、映画、小説、諺、名物、都市伝説など。
③②で作ったリストから、1つずつ選び、思い浮かぶことを書き出しながら、テーマと組み合わせてアイデアを考える。その際、すぐに考えつかなければ、パスして次のリストに進む。

P.K.ディックの質問

それは、本当はなんなのか?と自問自答する。

なぜなぜ分析

1つの出来事、現象について「それはなぜか?」と自問自答することを5回繰り返す。

コンセプト・ファン

①紙の真ん中に最初の問題を書き、丸で囲む
②そこから右側に放射線を描き、思いついた複数の解決策を線に沿って書く
③問題をより広い展望で捉え直すためにステップバックを行う。
④ステップバックした問題から、右側に放射線を描き、思いついた複数の解決策を線に沿って書く
⑤必要なだけ、③と④を繰り返す。一歩ずつ、より深い問題へと視点をうつし、その視点からの解決策を探っていく。

問題逆転

①問題や課題や既存のアイデアを言葉で表現する
例)売り上げが足りない
②言葉にした問題の一部を否定形や対義語に置き換えて逆転する
③裏返した問題についての逆転解決策を考える(他の技法を使う)
④逆転解決策がいくつか出せたら、一部変更して元の問題の解決に使えないか考える
⑤④でできた解決策が使えるかどうか確かめる

オズボーン・チェックリスト

①他への転用は?
 新しい使い方、他の分野で使えないか
②他のものへの応用は?
 これと似たものは他にないか、真似できるものはないか、他のアイデアを使えないか
③変更したら?
 色を、動きを、音を、匂いを、形を、変えられないか。他の形ではどうか
④拡大したら?
 何か足せないか、時間を延ばせないか、頻度を増やせないか、価値を追加できないか、誇張できないか
⑤縮小できないか?
 何か取り除けないか、小さくできないか、濃縮できないか、低くできないか、短くできないか、軽くできないか
⑥代替したら?
 誰か他のもので代われないか。他の中身にできないか。他のプロセスにできないか。他の場所でできないか。他のアプローチができないか
⑦再配列・アレンジしたら?
 部分を入れ替えられないか、他のパターンでできないか、他の並び方ができないか、原因と結果を変えられないか
⑧逆転したら?
 反対のものはどうか、前後を入れ替えられないか、上下を入れ替えられないか、役割を逆転できないか、プラスとマイナスを入れ替えたら
⑨結合させたら?
 混ぜ合わせたらどうか、ユニットを組み合わせたら?目的を組み合わせたら、アイデアを組み合わせたら

さくらんぼ分割法

  1. 課題を簡潔に「〇〇を▲▲する」または「〇〇な▲▲」というふうに2語で表現する。

  2. 表現する2語(〇〇と▲▲)について、それぞれ属性を考え、2つの属性に分割する。

  3. それぞれに属性について、さらに2つの属性に分割する。これを十分だと思うまで繰り返す。

  4. 分割してできたたくさんの属性から、好きなように組み合わせて新しいアイデアを作る。

例)懐中電灯→懐中できる電灯→(懐中→小さい、軽い)(電灯→光源、電源)
例)発想法→アイデアを生産する→(アイデア→新奇な、有用な)(生産する→材料、加工)など

属性列挙法

  1. 改善したいもの(既成のアイデア)を選ぶ

  2. 改善したいものの属性を列挙する

  3. ある程度、属性が列挙できたら、重複・類似している属性を1つにし、矛盾・対立する属性がある場合はどちらか選び、まとめていく

  4. こうしてできた属性のリストを名詞的属性、形容詞的属性、動詞的属性という3分類に整理する。

  5. 完成した属性リストから、1つずつ属性を取り出し、改良したり変更したりして改良のアイデアを作る

  6. 5でできたアイデアを組み合わせたり、追加して、さらにアイデアを発展させる。

バイオニクス法

  1. 生物(生体システム)を研究する

  2. 得られたデータをもとにモデル化する

  3. モデル化によって得られたアイデアを問題解決、設計、デザインに活かす

NM法T型

4つの質問で自分の中のリソースを違うやり方で読み出す、アジャイルなアナロジー発想法

QK(Question of Keyword)
要するにどうすれば、どうなればいいか?と問い、課題を端的に一語(動詞や形容詞)を表現したキーワードを決める
QA(Question of Analogy)
キーワードそれぞれについて「(動詞の場合)〇〇するもの・(形容詞の場合)〇〇なものといえば、例えば何があるか?」と問いかけ、類比する実例を集める。
QB(Question of Background)
類比実例のそれぞれについて「そこで何が起きているか?」と問いかけ、背景を探る。
QC(Question of Concept)
背景に出てきたイメージそれぞれをヒントに、「それは何かの役に立たないか?」と問いかけ、課題の解決法を考える