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官僚を描いた(またはちょっとでてくる)本&漫画


独断と偏見で、面白かったり共感できる官僚系エンタメを紹介します!(随時更新。読んでいないもの、見ていないものは周囲の前評判の良いものでチェックしているもの)
※他にも色々ありますが、あんまりだったのは掲載してません。
※おすすめの官僚系本&漫画などのエンタメがあれば教えてください!

本(ノンフィクション)


  • お役所の掟 宮本政於(官僚によるエッセイ)

noteにも感想文を書きました。

  • 私史 環境行政 橋本道夫(官僚によるエッセイ)

noteにも感想文を書きました

  • 霞が関のリアル NHK取材班 (ノンフィクション)

よく取材できましたね!と思うリアルな話がたくさんです。主にブラック労働ぶりがフォーカスされています。元記事は下記のWEBです。メディアが表面的な霞が関バッシングでなく、ちゃんと労働者としての職員に向き合ってくれているのはありがたいです。

  • ブラック霞が関 千正康裕(元官僚によるエッセイ)

元官僚が霞が関の労働のブラックぶりを書かれています。本当のことだけど、読んでいると過重労働の苦しさを思い出し、フラッシュバックで苦しくなる…。最後に前向きな提言で終わっているのはやや救われる。霞が関のブラックぶりが有名になったきっかけになった本ですが、志願者が減りそうな・・・。

  • 女性官僚という生き方 村木厚子他(官僚によるエッセイ)

官僚の世界ではマイノリティに置かれる女性官僚が、上の世代の苦労から、今の若手官僚のたくましさまで描かれていて、新しい風が吹いてきている気がする、と楽しくなる1冊です。もっと売れてもいいのに・・・。

  • マトリ 厚労省麻薬取締官(ノンフィクション、麻薬取締官OB著)

渋い!マトリO Bの人が書いた、マトリの仕事と麻薬防止の啓発も兼ねている。

  • 流しの公務員の冒険 霞が関から現場への旅 山田朝夫(元官僚によるエッセイ)

これは、久しぶりに大ヒットの公務員本でした。小説「ミス・パーフェクトがいく」の題材にもなった本ですが、こっちの方がリアリティのあるドキュメンタリーでした。著者は、東大卒のエリート総務省官僚で、その人が地方自治体に出向して地域の人たちの課題を解決していくお話です。
 地方から国に行った私とは真逆のキャリアで、地域で働くことの楽しさややりがいについて、プロジェクトごとに語られており、その時の失敗も含めて赤裸々に話されているのが好感が持てます。
 最初は官僚っぽいところが、段々と地域の人に指導?されて、変わっていく姿が描かれていますが、個人的にはそこで自治体によくある「現状維持主義、事なかれ主義」にどっぷり浸かってしまって、腐っていくのではなく、そこでも「変えていく」という信念は変わらないのが素晴らしいところだな、と思いました。地方自治と国のギャップを、地方サイドとして体感するのに良本だと思いました。

  • 警視庁公安部外事課(ノンフィクション)(OBによるエッセイ)

正直、めっちゃ面白かったです。マトリの新書と同じくらい、体をはった仕事です。
ここまで言っちゃっていいの?と思う位、公安の仕事や赤裸々にいわゆる諜報(スパイ)活動についても触れられてます。
こんなに身近にスパイの存在を意識したのは初めて…。同じ公務員でもこんな仕事があるんだ…と驚愕します。
一度、職場で「レクなど行く際に、知らない外国人に話しかけられても応じないように。」「あまり業務内容を話しながら歩かないように」と注意喚起されたことがあったけど、きっと自分の想像以上にそういった活動があるんだろうな。知らないうちに「協力者」にならないように気をつけようと思う。大使館は身近に感じられたので、もっとお近づきになっても楽しいかもと思いました。 

  • 霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界

そういや自著をすっかり忘れていました!
この本の関連で受けた取材はこちら。

会員限定サイトですが、紹介していただきました。


本(フィクション)

  • 官僚たちの夏 城山三郎(フィクション)

霞が関で働くにあたり、読んでおくべきバイブルだと同僚に勧められました。かなり古い時代の話ですが、今も同じだな〜と思うところもたくさん。

  • 総理の夫 原田マハ(フィクション)

政治の話が中心ですが、「もし女性が総理になったら」という仮定で起こりうることが描かれていて、ジェンダーギャップについて考えさせられる意味でも面白いです。

  • 本日はお日柄もよく 原田マハ (フィクション)

安定の原田マハさん著作。マハさんは芸術系のフィクションが多いですが、政治をネタにした著作もとても面白いです。

  • あしたの官僚 周木律(フィクション)※途中まで

厚生労働省が舞台。霞が関の日々の仕事の仕方がかなりリアルに描いてあるなーと思った。でも、あんなあからさまにサボってる同僚もいないし、国会対応を拒否する若者は見たことないので、出てくる登場人物は物語を成立させるためのものなのかなと思った。主人公の医系技官で医師免許ないのも現実にはない設定かなあ。

  • 空飛ぶ広報室(フィクション)

防衛省の広報室が舞台。ドラマも最高だったけど、原作の小説も素晴らしかった。

  • ミス!パーフェクトが行く(フィクション)

これはエンタメとして面白かったです!厚労省で働いているキャリア官僚女性が実は総理大臣の隠し子で、政治から役所業務まで実は握っているという下りはとても興味深い設定でした。脳内のイメージは北川景子から離れない…途中からは、元官僚になるので、あまり官僚小説ではなくなりますが、設定が総理の夫のようにありそうでない異次元ものとして面白いです。

  • チームバチスタの栄光シリーズ(フィクション)海堂尊

主人公とタッグを組む嫌な奴白鳥さんが厚労省職員。ストーリーはめっちゃ面白い医療ミステリー。リアリティでいうと霞が関職員がこんなしょっちゅう現場に行くことはないかな…

  • その他暴露本、批判本多数(タイトルをあげているものは、批判ありきではなく視点がフラットで納得がいくもののみ掲載)

漫画

  • 白暮のクロニクル ゆうきまさみ 

厚生労働省の職員が主人公。吸血鬼を管理する部署のお話なので、内容は完全に架空。パトレイバーの作者。

意外と漫画はないんだよなー。

  • 現在官僚系もふ※未読

  • 恋するインテリジェンス※未読

その他官僚漫画まとめサイトがあったけど、読んだことないので不明。

[次点]

・都立!水商シリーズ(フィクション)

文部科学省が一瞬出てくるけど、あまり関係なかった。

史上最強の内閣(フィクション)※未読

途中で中止。