知りたい② FACT FULNESSを読んでみた。(まだ読み途中だけど)
骨折った
五月の半ばに左手首付近を骨折してしまいました。仕事柄(農作業)、お休みをいただくしかなくなったわけですが…これはアンラッキーかラッキーか。もちろん収入面や職場への迷惑に鑑みれば、アンラッキーでしょう。でも一方で、いつも忙しくてできなかったことができることは、ラッキーに他なりません。
折も折、コロナ禍にあって、家で楽しめることや、学べる事を、様々な形で提供する方が多くなっていました。
FACT FULNESS
NHKの「あさイチ」という番組で、翻訳者の関美和さんを招いて、この本が紹介されていました。その時は、なるほど、そういう本があるのか。ふうん、くらいで、どちらかといえば他のことに気を取られていました。まだ読もうと思うにいたりませんでした。他のきっかけがあるのですが、でもまず、どんな本なのかちょっとご紹介をば。
どういう本なの?
本を読むのが億劫な方は、YouTubeにて、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが解説していますので、①~③まで、計一時間半ほどの動画ですが、それがわかりやすいかもしれません。
②と③はYouTubeに見に行って下さい。
著者はハンス・ロスリング(オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング共著)。国際的な統計データからわかる事実と、人々の持つ印象が異なっていることに、危機感を訴えています。正しく世界の現実を捉えることができなければ、正しく対処できなくなってしまいます。では人々の印象と統計データの間に、どんな齟齬があるのか。
「世界はどんどん悪くなっている」そんなことを思うことはありませんか?貧困はなくならず、何秒に一人誰かが先進国ではありえないことで亡くなり、戦争やテロもなくならない。世界の終末時計はまた進んだ。
それらが事実であったとしても、本当に「世界はどんどん悪くなって」いるのでしょうか。私は本を読んで、著者の設定した質問を間違えまくりました。高学歴の人々や、専門家集団でも間違えるそうです。例えば、「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去二十年でどう変わったでしょう?」という問題。選択肢は、「約二倍になった、あまり変わっていない、半分になった」の三つ。半分になっているそうです。二十年前ですから私が生まれた頃ですね。私は、二十年か。あまり変わっていないのかな。などと思いました。半分にはなってないんじゃ?なんて。・・・いや、よく考えなくてもこの二十年、ふだん着られている服の製造される国も、中国からアジアのほかの地域に変わっているんですけれど・・・
伊勢谷友介に言われると私は弱い
先ほど、「あさイチ」で紹介されていた時は、読もうと思うに至らなかったと書きました。ではなぜ読みたくなったのか、と言いますと・・・
こんな学校があります。俳優でもある伊勢谷友介が学長を務める高等学校です。この方は前々から、松下村塾プロジェクト、リバースプロジェクト、(HP見た方が早く正確かと思うので詳細は省きます)といった取り組みをされていましたが、とうとう学校作ったのか、すごいな、と。
そもそもは大河ドラマ「花燃ゆ」で、伊勢谷友介演じる吉田松陰を見たのがきっかけで、彼の取り組みにも興味を持ったのでした。その前に私の高校時代の卒論は吉田松陰で、松陰を好きになったのは、これまた大河ドラマ「龍馬伝」で、これまた伊勢谷友介演じる高杉晋作がかっこよくて…図書館の晋作小説を読みまくり、たどり着いたのが司馬遼太郎の「世に棲む日日」。そしてこの小説の前半の主人公が吉田松陰(後半は高杉晋作)、という事情がありますが。
そして、このLoochs、このコロナ禍にできることとして、YouTubeで授業を公開していました。そこで伊勢谷友介さんが読むべきと言っていたうちの一冊が、「FACT FULNESS」でした。もう読むしかない。そんなわけで、Amazonでぽちっとしました。意外と大きな本で驚きましたが、読みやすいです。そんなに難しいことは言っていません。よろしければ皆さんもぜひ。こんな私のnoteを読むより役に立ちます。でも、noteも読んでいただけると嬉しいです(笑)
人間の本能
人間が生き残るために身に着けてきた本能をこの本では分析しています。どうしておかしな思い込みが起きるのか。例えば、世界はどんどん悪くなっていて、貧困や戦争が絶えず、テロは多発し、後進国では予防接種も受けられずどんどん子どもが死に、先進国では高齢化が進み、地球上の人口はどんどん増え、温暖化が進み・・・(この中に間違いがありますが答え合わせは本か動画で。)何を根拠に、人々はそう思っているのでしょうか。どうして、そう思うのでしょうか。本当は今世界で何が起きているのでしょうか。今本当にすべきことはなんでしょうか。そもそも、世界を先進国と発展途上国とに分けてしまうことを、この本ではおかしいと言っています。そこで四つの生活レベルに分けて考えるわけですが・・・それも本か動画で。
事実を確かめてもいないのに、無意識にレッテルを貼ったり、グループ化したり、思い込んでしまいがちなことって、ありますよね。そういうことにあらためて気づかされる本です。
では最後に、高校生の私が卒論で使うために書いた伊勢谷松陰を載せてお別れといたします。詰めが甘い!雑!お恥ずかしい限りですが!
お絵かきもやりたいことのひとつなんですが、それはまた別の機会に。では。
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