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高橋孝治
2021年7月27日 06:22
妙な人生を生きたせいで鋭い批評眼を手に入れたなんて人達はしばしばいるけれど、鈴木涼美の場合のそれはもとからなんじゃないかと思うことがある。事情がありそうせざるを得なかったというよりむしろ好き好んで妙な場所に足を運んでしまったように見える。もちろん時代の波は問答無用でその時を生きるすべての人に襲いかかるものだし、それに飲まれて訓練された成果があるのも間違いないが。縛られてかつ自由で、とにかく清