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雑感: 「寒い」は形容詞か?
http://100daysproject.co.nz/project/day/20/2013/116 英語において相当する単語がない非英語言語の単語を1日1個ずつイラスト付きで紹介するというプロジェクトを知った…
断章: 雨のダンス、世界のリズム
ちいさい頃に住んでいた家は駅からは離れていてどこへ行くにもバスを使っていた。僕のお気に入りの席はうしろから2番目の窓際で、いつもそこに座って窓越しに流れてゆく風景を眺めていた。
その窓も雨の日には曇ってしまい風景は覆い隠されるけれど、代わりにその上にひとつまたひとつとおとずれては競い合うように滑っていく雨粒たちを見ることができた。信号を待っている間やバス停に止まっている間は息を潜めていた雨粒
俳句4句 2017年4-5月
春たけてパスタサラダの曖昧さ
午後三時 通りすがりに猫の恋
夏来たり 飛行機雲は乱暴に
ゆるやかに眠りに落ちて熱帯魚
How To Make Strawberry Jam
指先がふれあったとき夏めいて
香水や どこかで会った気がするね
白薔薇や 迷子になったふりをして
夕立を永遠にする長電話
言い訳をさがす僕らに虹が出て
真夜中に苺煮ているさびしがりや
遠雷や 君はなにかを言いかけて
追憶や トマト静かに冷えてゆく
短夜の隙間に満ちて音楽は
もういちど夢みるための青林檎
Note: The picture above is adopted fro
Sound of Silence
Seagulls
風すさぶ一夜なりしが明けぬれば鴎ら鳴きていまぞ行くらし
桟橋をひとり渡りて見上ぐればあくまで白き昼の灯台
Waiting Room
ロ短調ピアノソナタの鳴り止みし待合室に射す春日影
ゆく雲を眺めしのちの窓の辺に斑に青き檸檬はありぬ
Courtyard
額広き女神像立つ中庭に春雷にはかに鳴り響きたり
宵さればやをら冷えゆく廻廊に風そよ吹きて花かをりたり
Whit
PLASTiC DiARY
Instant Paradise
日曜の午後 おてがるな天国に あたしの足音溶けてくみたい
地下鉄のリズムに揺られて わかってる つもりのこれは まるで恋だね
信号が青に変わった瞬間に みんなさびしいカメレオンなのね
夢のように春の雨だね やわらかく洗ってくれる 街をわたしを
Pinky GiRL
ストロベリーアイスクリームたべながら お花見するの I’m Pinky GiRL
パリ
短歌 2015年8月
特選15首
1. やわらかい雨降りの午後 君を乗せてメリーゴーランド回れよ回れ
2. 笑うとき声が表情に一拍遅れる君のためのボサノヴァ
3. 冷たい手の天使が今宵舞い降りる 路地裏に転がる青林檎
4. うつくしき遺書書きてのち死なむとぞ思ひ続けて生き続けつる
5. 好きなもの: 猫、レモンティー、夏の空、マグリットの絵、きみの手のかたち
6. ドミノピザのチーズがどこまで伸びるかを測ってみたりとか
短歌 2015年7月
特選5首
1. 雨の朝産み落とされし我なれば雨のごとくに君を愛さむ
2. いつのまにか忘れたものの例としてたとえば紙飛行機の折り方
3. ゆっくりと冷めきった珈琲を飲む酸味ばかりが強くて、さよなら
4. 夜行バス停車場の列眺めつつ家なき男が猫を撫でをり
5. 雨よ降れ僕らが愛したものすべてと涙をもたない僕らの上に
他50首
1. 失ったなにかを探す朝の街それが何かもわからないまま
聖書より創世記を英語から日本語へ
聖書より創世記の冒頭を英語(New Revised Standard Version)から日本語に訳してみました:
In the beginning when God created the heavens and the earth, the earth was a formless void and darkness covered the face of the deep, while a
雑感: 「寒い」は形容詞か?
http://100daysproject.co.nz/project/day/20/2013/116
英語において相当する単語がない非英語言語の単語を1日1個ずつイラスト付きで紹介するというプロジェクトを知った。面白いしイラストも可愛いので面白く眺めていたのだが、その中で「寒がり」を意味するスペイン語"friolero"が紹介されていて、ひとつ思ったことがある。
日本語の「寒い」は形容詞だろ
詩: The Dogwood
Next to the window of my room
I can see the dogwood bloom
It gives me a slight sweet perfume
And somehow I get a feeling of gloom
エッセイ: 祈りと夢について。
何年もの間、詣る、という行為をしていない、何度か神社仏閣に足を踏み入れてはいるが。不思議なことに、明確に無神論者を自認する以前の幼少期から、祈る、という行為に対して抵抗がある。
先月の祖父の葬式のときも、終始自分は一体何をしているのか、という違和感を拭いきれなかった。自分が死んだら、葬式などしてほしくない。それに使う時間とお金を自分や社会のために役立ててほしい。
どうやら、人知を超えたな
小説: ターミナル・ブルー
1
私は幼い頃から忘れっぽい性質だ。もっとも、自覚したのはそう昔のことではない。小学校のとき、世界中の国の国旗をすべて記憶している同級生がいて、否応にもある種のカリスマを感じたけれど、だからといって自分の記憶力が彼のそれよりも劣っているなどとは思わなかった。そんな客観的な評価力に欠ける私だったのだが、それよりも先の成長の途上に、何の前触れもきっかけもなくふと、けれどはっきりと、気がつ