自衛隊は中国人民解放軍に敗北する!?――専守防衛が日本を滅ぼす

画像1

 正直なところ、日本がもし中国と戦っても負けるな、と思いました。


 なにせ、中国の回し者かと思われる学術会議などのお偉い先生方が憲法9条というただの文言が日本を平和にしていると主張して、中国がどんどん国運をかけて戦力を増強し世界第二位にまでなっているお隣で日本の防衛力強化を抑えている。
 こういう人たちに税金が使われているわけだけど、日本人はどうして疑問に思わないんだろう?


 憲法9条って、魔法の呪文か何かでしたっけ?
 過去を振り返れば、なんちゃら条約なんて、国同士の約束なのに、どれだけ破られてきたことか。日本自身、日ソ不可侵条約を信じたばかりに北方4島を失ったのでなかったか?
 それとも、日本の憲法9条って、国際憲法だっけ?


 いずれにしても、日本は負ける。なので、お偉い先生方は、中国に支配された時のことを考えて、忖度しているのかも。
 ただ、日本には、アメリカとか台湾とか同盟(的なのも含め)国が多いが、中国にはない。韓国も中国におもねっているけど、基本は反共なので、いざとなればすっとぼけて高みの見物をするかも。そういう意味で、日本は負けるが、同盟として負けるかどうかわからない。だから、中国もまだ手を出せない。そこまでの自信はないらしい。


 だから、中国は日本に一発を撃たせたくて仕方がない、それを機に一挙に支配に乗り出す・・・と著者(渡部悦和)は危惧している。
 もっとも、人民軍のプロパガンダが功を奏せば、習金平主席がゴーサインを出してしまうかもしれない。そうなると、おそらく世界大戦になりそう。


 その戦争だけど、気になるのが、EMP攻撃と呼ばれる、高高度核爆弾。電磁パルスを人工的に発生させて、直下の電子機器、特にコンピュータを無力化させてしまう。それをやられたら、まさに戦わずして、という結果になりかねない。
 今でも車はコンピュータ制御なのに、自動運転時代にそれをやられたら、まさに車が凶器と化す。かつ、日本が文字通り暗闇に落とされる。ほぼ原始時代に戻る。楽な生活に慣れた軟弱な日本人、果たしてサバイバルできるのだろうか。


 アメリカ、ロシア連邦、中国、大韓民国、台湾はEMP爆弾を所有しているらしい。それを考えると、専守防衛なんて言ってられない。まさに先手必勝。EMP爆弾を撃たせる前に抑える、積極防衛しかないのでは、と筆者も力説するところ。


 ぼく自身、宇宙軍なんでマンガチックだと思っていたけど、この本を読むと現実的な課題だと思い知らされた。

 世界第二位とまで言われる中国の軍隊だけど、課題は実戦経験が少ないこと。日本の自衛隊は、世界一戦争好きのアメリカと合同演習しているせいで、実戦を疑似体験できているだけ優勢だとか。
 とはいえ、その点を補うためか、中国はAIによる戦時決定化を進め、世界的なルールを無視したAI主導の殺人兵器開発に邁進しているそうな。
 ロボット相手に戦争をする時代がそこまで迫っている。

 日本はどこへ向かおうとしているのだろうか?
 マスコミやお偉い先生方は、日本をどこへ導こうとしているんだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?