やっぱり嵐が好き

#夏に聴きたい曲

2021年も半分が過ぎた。

ようやく私は嵐の活動休止を受け入れようとしている。

彼らが休止を発表したのは2019年1月27日。「コロナ」なんて言葉が世間を駆け巡るずっと前のことだ。NHKのニュース速報にもなるほどの大騒ぎ。絶望しながらスマホでFC限定の映像を見たのがはるか昔のころのように感じる。

発表から休止まで2年も猶予をくれたのに、結局私は2020年末まで「休止」を休止として受け入れることができなかった。レギュラー番組も変わらずあったし、新曲もアルバムもいっぱい発売してくれた。オンラインではあったが、際の際までコンサートもしてくれた。

本人たちが認めるほどの「供給過多」な年末を過ごし、いざ迎えた2021年。嵐はふわっと消えてしまったのだ。

その消え方は想像以上に穏やかなものだった。ふとした時に嵐の話をしてくれたし、テレビテロップの名前には「嵐」とついているときもあった。彼らは活動休止してからもちゃんと嵐だった。

でも一方で5人で揃うことはきっかりとなくなってしまった。大野くんは本当に姿を見せなくなったし、会員サイトの連載も消えてしまった。

潤くんも映画や大河ドラマの出演は決まったものの、定期的にテレビに出ることがなくなり、極端に露出が減った。

テレビにレギュラーを持つ翔くん、相葉くん、ニノも3人で共演することはない。オリンピックという世紀のイベントにも2人だけでしかそろわなかった。

2021年に嵐はいなかった。

最初の3か月は嵐の楽曲も聴かず、3人のレギュラー番組を見ることもできず、嵐とまったく関係ないアニメやYou Tubeを見て過ごした。

4月くらいには嵐の楽曲を聴けるようになった。3人のレギュラーも面白いと思うようになったし、過去のテレビ番組なんかも楽しく見返していた。ただ、そのころ送られてきた立派なファンクラブ会報に載っていたファイブショットを見て複雑な気持ちになったりもした。

そして迎えた夏。7月には民放各局で大型音楽番組が放送される。毎年最高画質で録画をし、タイムテーブルを気にしながらかじりつく様に見ていたものだ。

しかし今年は録画はしたものの、ろくに見ることもなく、画質も落とした。

正直、嵐のいない音楽番組は見る気がしなかった。

私の音楽の世界は思ったよりも嵐を中心に回っていた。

他にも応援している歌手やグループはあるものの、嵐にかける想いは特別。こと音楽に関しては8割、いやそれ以上嵐が占めていた。毎年3曲ほど発売されるシングル、そしてアルバムとそれをひっさげたコンサート。それがないこととこんなに音楽との接点がなくなるなんて思わなかった。

そんな中発売されたのが「ウラ嵐BEST」。嵐のカップリングやシークレットトラック、アルバム初回盤限定曲なんかを網羅したデジタルアルバムである。iTunesやSpotifyなど各音楽サービスでも配信されてる。

全129曲。かなりのボリュームだ。これで嵐の曲はすべて配信されたことになる。

以前から嵐のカップリング曲は音楽的評価も高く、シングルではできないジャジーなナンバーやエレキトロニックな曲も豊富にある。ソロパートも比較的多く、5人それぞれの声の良さが堪能できるのも魅力だ。

またこのアルバムには1999年から2020年の21年間にわたる曲が収録されている。そのため全員10代だった初期の初々しい声から、ちょっとしたチャラさが感じられる20代の声、国民的アイドルになって落ち着きと抱擁感が増した30代の声、年齢による嵐の変化と成長も感じることができるのだ。

私が今まで一番聴いたアーティストは間違いなく嵐だし、これからもそれを塗り替えられることはない気がしている。私は嵐を約10年間応援していた。しかもそれは私の人生において一番変化の多い期間になると思う。そのためその間に発売された曲には私の思い出も一緒に強く紐づいている。

受験期に不安を覚えながら聞いた「タイムカプセル」、買うつもりなかったのに試聴したらこの曲が好きすぎて通常版を購入した「Bang Bang」。他にもCMタイアップ曲ならその15秒間の映像が頭に浮かぶし、そのCMを確保するために様々な番組を録画しまくったことなんかも一緒に思い出される。

嵐の音楽は私の青春なのだ。


これからも私はいろんな音楽に出会うだろうが、こんなに真剣に楽曲やアーティストにのめりこむことはないだろう。

今日も私は嵐を聴く。私はこれからも変わらず嵐担だ。

今回配信開始されたアルバムは4枚通しで聴くと8時間以上かかる超大作。

皆さんにもぜひこの夏のお供として聴いてもらいたい。

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