お元気ですか #月刊撚り糸 第714話・1.07
「お元気ですか?」と、夜遅くに笑顔で俺の家にやってきたのは、大学生の甥っ子だ。「ああ、誠也か、見ての通り俺は元気だぞ。でもどうしたんだ、事前の連絡もなしに急にこんな夜更けに?」
「叔父さん、まあこれでも」と誠也が右手に手にスーパーの袋を持っている。俺は受け取って中を見た。「これは、七草セット?なにこれ」
「明日七草だから」「いやそりゃ1月7日の朝には七草がゆ食べる習慣、そんなこと俺も知っているわ。でも何で急に。お前俺に何か相談ごとでもあるのか?」
甥の誠也は、俺にとっては