気持ちが不安定な時のために
「あ、今、気持ちが不安定だな……」。
そう思う時が誰でもある。
俺にもある。
こういう時は大事なことを決めない方がいい。
判断力も感情に左右されてしまうので。
今、そういう人がいるかもしれない。
参考に書いてみる。
では、こういう時はどうするか。
俺はどんな小さなことでもいいから、できることをひとつづつ積み重ねていくようにしている。
ルーティンでもいい。
お決まりの日常茶飯なことでいい。
野球で言えば、ゴロの捕球練習みたいなもの。
遊撃手ならひたすらショートゴロの練習。
丁寧に。
ゆっくりと。
会社の仕事でも家事でもカラミでも。
その過程もいくつかに分割して、達成フラグを立てていく。
丹念に繰り返し、時を過ごす。
心理学でいうところのスモールステップ。
まずこれ。
不安定な時の一番のオススメ。
次に伝えたいのは「読解力」について。
読み取る能力。
能楽を観たいという方に「ストーリーより感情を受け取ってね」と言うのだが、それと通じる部分がある。
つまり、読み取ると言っても、何を読み取るか。
例えば、今朝のツイートで取り上げた週刊代々木忠の言葉。
セックスから上手下手を読み取るのではなく、感情を受け取る。
どういう気持ちでつながてっているのか。
気持ち良さに収斂してしまうと、幸福感に気付けない。
「気持ちよくなるより幸せになれ」というのはそういうこと。
読解力というのは「何を読み取るか」で受け取るものが全然変わってしまう。
セックスの良さより感情。
セックスの出来を超えた感情が伝わってきたということ。
そこにフォーカスしたい。
下手でも幸せだったというセックスであれば、それはいい出会いだったんやなと思う。
どういう思いを受け取ったか。
この受け取る力こそ読解力だ。
受け取ったものは人生に影響を与える。
さらに前に運んでくれたり、さらにどん底に突き落とされたり。
不安定な時は決断力同様、読解力も下向きになっている。
だから正しく受け取ってない可能性があるということはチェックしておいて。
読解力が復活したら、いい思いを受け取って、前に進んでくれ。
復活したかどうかは気分でもわかるが、鏡見ればわかる。
不安定な時は特にそうなのだが、自分の顔。
これがまったくよくないね。
鏡見ればわかる
この顔が変わってきたら、それが転回点の合図だ。
自分の顔くらいちゃんと読み取れるよね。
そして、顔が変わってきたら、これも効くよ。
しばしば取り上げる文章だが、大江健三郎『日常生活の冒険』の最後の一節だ。
これは人生を刺激的に生きようとした友人が語り手の「ぼく」に宛てた最後の手紙。
昔、俺はこのジャンプを自らの起爆剤、行動論として読んで、しばしば元気付けられた。
そういうパワーが込められた文章だし、取り上げた俺の思いも込めてある。
人生は障害レース。
なんやかんやハードルがある。
ハードルはジャンプすればいい。
飛ぶべきところで飛ぶ。
そういうジャンプ。
今はまだ早いが、ショートゴロを丹念に取り、読解力をじわじわ発揮して、虎視眈々とジャンプの時を待ってて。
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