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わたし百景⑨茶屋C

地元にはうどんとあべかわ、ぼた餅が美味しい茶屋がある。

神社の境内の境目にあり、いつも人で賑やかだ。いつも人でいっぱいなのに、不思議と騒がしくなく、でも賑やか。

初詣に行ってうどんを食べ、あべかわもちとぼた餅を買って帰るところまでが1セット。
家族と行くときもあれば、友達と行くこともあるし、彼氏と彼氏の友達とも一緒に行った。

うどんを食べながらながめる景色は、歳を経ることに変わる。
昨年までは姿がなかった高層ビル。

「あれはなんやろうか?」
「あそこってもともとなんがあったところやったっけ?」

などと会話が弾む。

20数年暮らした街だからこそきづくことができる変化。

こんなところがもっとあったらいいのにな、と思いを馳せながら、袋を片手に帰路に着く。

※ひさしぶりのエッセイシリーズ更新です🙇⤵︎

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