人生はドラマティックだ

漫画を読んでいると
奇想天外で予測不可能なことばかり起こる。

でも、それ以上に
人生は、もっとドラマティックだ。


私の転機はきっと高校生のときだ
高校1年生、4月。
全員が初めましての浮き足立ったクラス。

クラスに印象つけようと大きな声を出す人
あまり目立たないように息をひそめる人

私はまだ様子をみている人。
当たり障りのないように柔和に動く。

4月のある日、
その日は健康診断のための身体測定の日。


ふと思った。
話したことない人と話したい。

なぜなら、
声に出せる人は自分から話してくれるけど、
話すのが億劫な人は自分からは話さない。
そんな子が何を考えているのか
何を思っているのか
知りたいし聞きたい。
そう思ったのだ。


身体測定の待ち時間に
とある子に話しかける。

まだ話したことない落ち着いた子だ。

落ち着いているのに
クラスで1番派手な子と2人でいる。
本当に派手な子と一緒にいるのだ。
ルーズソックスにつけまつげ、派手だ、派手すぎる。

なんて組み合わせなんだ。
気になる、どんな子か気になる。


いざ、話しかける。


「今、話したことない人と
友達になろうキャンペーンやってるんだぁ。」


今思えば恥ずかしい、なんてナンパの仕方なんだ。


でも、今となっちゃありがたい
そんな友達と10年来の付き合いで
一緒にご飯や旅行にもいき、

YouTubeチャンネルも作ってみた
ずっと仲良くさせてもらっている。


その子にあの時の話を聞くと言われる。

「あの時話しかけられたとき電撃が走った。
このクラスに馴染めないって絶望的だった。
何を血迷ったか、派手な子と一緒でいいと思った。
あの時話しかけられなかったら今の自分はないよ。」と。

あの時、話しかけなければ
今こんなに仲良くなかったかもしれない。

こんな平凡な私視点の話を
誰が聞きたいか知りたいかはわからない。

大人になると友達ってなかなかつくれない。

それなのにSNSは普及して簡単に繋がっては切れていく。

縁とは不思議だ。

目に見えないのに絡まる。

迷っているなら、声をかけた方がいい。


あの時声掛けたおかげで
一生涯の友達に出会えた
こんなちっぽけで平凡な私の中の
ドラマティックストーリー。