三貴子 みはしらのうづみこ

全体の顔→イザナギ 

右の目→月読    鼻→スサノオ  左の目→アマテラス

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「ここに左の御目を洗ひたまふ時に成りませる神の名は天照らす大御神。次に右の御目を洗ひたまふ時に成りませる神の名は、月読の命。次に鼻を洗ひたまふ時に成りませる神の名は、建速須佐の男の命。」

黄泉の国の学問・思想に衝立船戸神として言霊原理を投入して、その文明創造を完成する為の理想的処理法として三柱の綿津見神の働きと、三柱の筒の男の命のその内容を確立して、言霊エ・オ・ウに即した最高の文明創造の規範(鏡)が出現することとなった。

目と鼻とは音図を人の顔に見立てた時の母音の位置を示す。この顔は、禊祓を行ふ伊邪那岐大神の顔であって、天津菅麻音図(あまつすがそおんず)である。

左の目である言霊エの実践理性において、五十音言霊の麻邇(まに)を運用して人類文明を創造して行く最高道徳の規範が現われる。アマテラス大御神の誕生である。その精神構造を天津太祝詞音図という。また、八咫の鏡とも呼ぶ。

鼻である言霊ウの現識・感覚において、人間の欲望の所産である産業・経済の原理が明らかにされる。この精神構造を麻邇を以て表したのが天津金木音図である。その世界の代表者・責任者をスサノオのミコトと呼ぶ。権力世界と産業界ひいては物質科学の世界がその領域である。

右の目である言霊オの純粋理性において、事象を概念を以て捉え、事象と事象との関連を追求し、太陽に例えられる言霊原理の光の反射である月の光の如きぼんやりとした概念理論を以て表現する精神原理が出現する。この精神構造の規範をツキヨミのミコトという。又、この精神構造を麻邇を以て表した言霊図は赤珠音図並びに宝音図である。哲学・宗教等がツキヨミのミコトの支配領域である。

言霊エオウの規範であるアマテラス・ツキヨミ・スサノオを三貴子(みはしらのうづみこ)という。この三貴子が言霊フトマニの原理の結論である。

そして言霊エオウに即した最後の結論に基づいて、三貴子に対してそれぞれの治むべき領域を親・イザナギから命じられた。

アマテラスは高天原を。ツキヨミは夜の食国を。スサノオは海原を。


(続言霊   島田正路より)



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