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【重要物流道路】国道28号

国道28号は兵庫県神戸市から淡路島を縦断し、徳島県徳島市に至る道路です。沿線には明石海峡、淡路島、鳴門海峡といった人気観光地を多く抱え、淡路島内では渋滞も頻発しています。当道路は四国方面へ物流幹線の側面だけでなく、観光需要を下支えする役割も担っています。

神戸市から国道28号を西に進むと明石市に至り、明石海峡大橋を渡ります。以前は明石港から淡路島の岩屋港へ「たこフェリー」が運航されていましたが、2012年に廃止されました。明石海峡大橋へ玄関口としての役割を譲る形となりましたが、現在も橋の通行台数は増加傾向にあり、淡路島への出入口として機能し続けています。

淡路島は関西圏におけるリゾート地として名を馳せています。タコや鱧(ハモ)に代表される海産物、玉ねぎや牛乳などの農産物など豊かな名産品に加え、海を身近に感じられる風光明媚なロケーションが大きな支持を得ているようです。テレビCMで有名なホテルニューアワジを筆頭に、島をぐるっと囲むようにリゾートホテルが軒を連ねています。そんな明るいイメージの淡路島ですが、阪神淡路大震災では震度6以上の激震に襲われました。島北部の北淡震災記念公園では野島断層の断面が保存されており、当時の激しい揺れが刻まれています。

徳島県境の鳴門海峡でも、以前は明石海峡と同様に当道路の海上区間となっていました。ところが大鳴門橋の開通による利用客の減少に伴い、航路自体が廃止となりました。世界三大潮流といわれている鳴門の渦潮は観潮船で近くへ行くこともできますが、大鳴門橋からも俯瞰で観測できます。

当道路は徳島市中心部が終点となっていますが、鳴門インター付近からは松山から高松を経て徳島と結ぶ国道11号線との重複区間となります。本州と四国を連絡する3ルートの中で最も関西寄りに立地する当道路は、関西と四国の結びつきをより強固なものとする役割を担っています。

写真:朝霧から見た明石海峡大橋(兵庫県明石市)


本稿は株式会社一五不動産情報サービスが運営する、開発が相次ぐ賃貸物流施設に関する情報を集約したウェブサイト「一五蔵」のメールマガジンで投稿されたコラムです。
一五蔵
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