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詩、衝動


不意に衝動にかられた夜

電車から見る雨粒が
私を誘う

星の瞬きもない
真っ暗な空から
光が零れ落ちて行く

雨の光を浴びながら
右手の傘はさすこともなく

嗚咽のあとの慟哭
どうにもならないやるせなさに

雨に溶けよと立ち尽くす
乾くことのない哀しみか
途切れることのない痛みか

飽くこともなく
降り注ぐ雨を受けながら

待つ人もいない帰る気もなく

この激情が鎮まるまで
雨を存分に受け止める



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