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note酒場レポート:スタッフとして参加して見えた、運営チームのチャレンジ

私は2019年の第二回note酒場に受付スタッフとして参加しました。事前の参加受付(キャンセル待ちチケットへ応募いただいた方への連絡)と、当日の受付をしていました。運営に関わるほんの一部をお手伝いしただけなので、私には見えていない部分もたくさんあると思いますが、「運営チーム」にフォーカスを当てて振り返ってみたいと思います。

note酒場の裏側、運営チームの話

note酒場運営チームの構成としては、コアメンバー(5~6名?ちゃんと把握できておらず申し訳ない・・)+有志のボランティアスタッフ50名前後(そのなかでドリンク、フード、イベント、受付、などいくつかチームがわかれている)という感じでした。

スタッフmtgで、全体のまとめ役のうすいさんや、受付チームのリーダー竹鼻さんと初めてお会いしたのですが、印象的だったのは、運営方針の揺るがなさです。

例えば、当日の受付方法や会場設営について
「○○すれば便利or効率的かも」
という案が出たときも、
「確かに効率的かもしれないけれど、それをしないほうがnoteユーザー同士の交流が生まれると思うから、やらないでおこう」
というジャッジをするのです。私はそのジャッジの仕方が新鮮で面白くて、そんなやりとりを見ることができただけでも、スタッフ枠で参加して良かった!と思いました。

また、みんなでつくるnote酒場にしたい、運営スタッフ側・参加者側でわけたくない、という方針がとても強く、そこが非常にチャレンジングだと感じましたし、応援したくなりました。
私の想像でしかないのですが、コアメンバーのみなさまは、この部分での舵取りに非常に苦労されたのではないかと思います。(本当にお疲れ様でしたと言いたいです)

運営チームが大切にしていたもの

運営スタッフであっても、あくまで同じnoteユーザーであり、参加者のひとりとしてnote酒場を楽しんでほしい。そんな方針もあって、スタッフ各自ができる範囲で手伝おうという空気感でした。

この方針の良かった面はたくさんあります。
「こうしたほうがいいかも」
と意見を出せばフラットに検討してもらえるし、
「どうしたら良いと思いますか?」
と意見を聞いてもらえることもありました。

また、「これやってもらえる方いますか?」「これ自分がやります!」
というかんじで、トップダウンではない役割分担もできました。
note酒場当日の、コミュニケーションに対してフラットな空気感がつくれた大きな要因でもあると思います。

ボランティアスタッフによる運営の難しさ

逆に難しいところだな、と感じたのは、スタッフ個々人の経験値や温度感の差によってパフォーマンスや負担が偏ってしまうところでした。

トップダウンで「これやってください」とはっきりとした指示があるわけではないし、誰かが手取り足取り教えてくれるわけではありません(第一回note酒場経験者も居るとはいえ、みんな手探り状態)。
契約や報酬があるわけではないので、誰がどこまでやるのかも曖昧です。
スタッフの自主性に任されている分、自分で色々確認したり手を挙げていかないと、おいてけぼりになってしまう可能性のある場でもありました。
運営のみなさん優しい方ばかりでフォローもたくさんしてくれましたが、ボランティアとして軽い気持ちでスタッフ枠に応募された方は面食らったかもしれません。

残念ながら、当日シフトの時間になったのに来ない…という方もいらっしゃいましたが、もしかしたらこういう空気感に肩身の狭さを感じてしまったのかな、来づらかったのかな、と思ったりもしました。(当日急なトラブルや体調不良などがあったのかも…正確な事情はわかりません。)
こうした背景の中、「できる人」「やってくれる人」に負担がかかってしまったのも事実です。

誰が悪いというわけではなく、様々な事情や思いを抱えたスタッフが多くいるなかで、それをうまくカバーできる運営組織の在り方ってなんだろう、と考えるきっかけになりました。

note酒場に何を求めるのか

ひとつの方法として、「スタッフ」と「お客さん」のはっきりとした線引きを作ってしまうやり方もあります。スタッフにはきっちり役割や担当範囲を伝えて責任を持って遂行してもらう、指揮命令系統を整備する、「業務」として依頼する、などすれば、オペレーションとしては大幅に向上すると思います。

滞ることのない受付、まるでお店のようなクオリティと丁寧さで提供されるドリンクや食べ物、整備の行き届いた快適な空間。イベントの完成度としては抜群に高そうです。でもそんなnote酒場って、なんだか完璧すぎてつまらない…そんな風に私は思います。
多少の不便さはあっても、「ファンによる、ファンのための集い」そんな手作り感が来場者同士のコミュニケーションの取りやすさにも繋がっていたと思いますし、それがnote酒場の良さだと思いました。

まとめ

規模としても大きいイベントですから、事故やトラブルを防ぐという意味でも、ある程度のサービス品質を担保する必要はあります。バランス調整が難しいところです。
今回はその絶妙なバランスにチャレンジした運営チームのみなさまに心から拍手を送りたいと思います。うすいさんや竹鼻さん、坂口さんをはじめ、半年もの長い時間をかけて準備に奔走されていた方々、かっこよすぎます。

第三回note酒場が実現するなら、また参加したいな、と思っています。
また、次回のnote酒場では「スタッフも参加者である」というよりも「全員がスタッフである」ぐらいのスタンスでも良いかも、と思いました。
お皿が足りなくなったら近くにいる人が洗い出す、ぐらいの、スタッフ枠ではないひとも一緒にその場所をつくっていけるメンバーとして巻き込めると良いなぁと思います。


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