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愛ハムへのラストレター(過去文)

イチ芸ラジオ、ryo:です。
昔、ハムスターを飼っていた事があるのですが、ふと思い出してその時に書いた文章を掘り起こしてみました。
今読んでも泣ける…
(一部修正しましたが、ほぼ原文のママです)

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ようやく、心の整理がついてきたので、ご報告。

うちで一緒に暮らしていたジャンガリアンハムスター(オス)が、2018年3月14日(水)に亡くなりました。
四十九日まではゲージをそのままにしておこうと思ってますが、部屋がとても寂しくなりました。

正確な誕生日はわからないのですが、おそらく、23~24ヵ月の命だったと思います。
前日までは本当に普通で、いつも通りで、滑車で走り、小屋の中をカジり、ご飯も普通に食べてました。

14日の夜、小屋の掃除をしようと思い、彼が寝ている寝床部屋をゆすっても、起きてこない。たまに熟睡してて起きてこない事もあるので、部屋を開けて、直接触ってゆすってみる。

動かない。固い。冷たい。

数秒間の間は、脳が事実を拒絶している感覚でした。
しかし、ハムスターの寿命は約2年程。
彼もまもなく2年。
一瞬にして血の気が引いていきました。
あまりに突然で、あまりにあっけなかったです。

今は、24時間駆けつけてくれるペットの葬儀屋さんが何社もあるようです。
確かに、何日も供養が出来ず、大事な家族が腐ってしまったりするのは見ていられません。
うちも、夫婦で働いているので、そうしていたかもしれません。
ですが、たまたま、僕がインフルエンザにかかり、熱は下がったもののまだ出勤出来ないタイミングでした。(もしかしてインフルエンザのせいで亡くなってしまったのだとしたら、悔やんでも悔やみきれないのですが…)

翌日、最寄りの葬儀屋さんに直接出向きました。(電話で呼んで、預けて、どこかも分からない所に連れて行かれるのは嫌だと思ったので。)
ついでに書くと、四十九日はゴールデンウィーク中だからお寺にお参りに行けるし、百日が僕らが結婚式を挙げた日にあたるという、なんとも数奇な偶然が重なりました。
僕は霊的なモノや運命などを信じるタイプなので、僕や妻の御先祖様が、彼に何かしらの助言をして、僕らに気を使って、色々合わせてくれたのではないかと思っています。

葬儀所は、自転車で行ける場所だったので、彼と一緒に最後のお出かけ。と言っても、外をお散歩をするわけではないので、彼をお迎えした時以来のお散歩。
1人でお別れするのは悪いと思いましたが、嫁は仕事に行かせました。

とても綺麗な葬儀所で、担当してくれた方もとてもペットが好きそうな方でした。
必要書類を書き、料金を支払い、最後のお別れをする部屋に通されました。
「お別れが済んだら、あちら(外に通じてる扉)からお帰りになって下さい」とのこと。
一瞬意味が分からなかったのですが、悲しみ一杯の状態でスタッフと顔を合わせないで済むようなご配慮なのだと思いました。

立派な仏壇などがある部屋で、優しい音楽が流れていました。
大型犬なども寝かせられるほどの大きな台の上に、小さなハムスターが入ったケースが1つ。

普段は、触ると怒るし、逃げられてしまいます。
なんとか気に入られようと、小屋の改装を何度もしたんだよ。トンネルルートを増やしてみたり、段ボールで迷路作ってみたり、草の位置や厚みを変えてみたり…結局、懐いてくれる事はありませんでしたね。

ご飯、というかヒマワリなどの種はめちゃくちゃ食べたので、ずっと「デブだなぁ」とバカにしていたのに、たった2~3日で小さく痩せてしまっていました。

そんな体を、何度も撫でて、何度も「ごめんね」と「ありがとう」を繰り返し伝えました。

涙が止まりませんでした。

たった2年。意志疎通も出来ないし、どんなに愛でてもなつかない子だったのに、どうしてこんなにも悲しいのかと、不思議になるくらい、胸がどうにかなりそうになりました。

部屋を出ても、自転車をこぎ始めても、涙が止まらない。

どうしてか、分かりません。

とにかく、悲しくて、寂しくて、申し訳なくて、でも、感謝の気持ちで一杯でした。

僕個人として、幸いな事に、近しい人が目の前で亡くなる経験をした事がありません。
ペットも、飼っていた事はありますが、最初から最後まで毎日一緒にいたわけではなかったので、「家族が亡くなる」という経験が初めてでした。

辛いですね。
本当に辛いです。

ハムスターでこんなに辛いのに、人が亡くなってしまったら、どうなってしまうんでしょう。
考えると怖くなります。

人との時間、言葉のやりとり、全て大切にしないといけないな、と思いました。
その人との時間は、いつ終わるか分からない。
言葉では理解してましたが、初めて心から実感出来ました。

うちに来てくれてありがとう。
うちに来て楽しかったと思ってくれていたらいいな。

ペットショップで、妻と同時に一目惚れした時の事は、鮮明に覚えてます。

楽しい時間を過ごさせてあげられたかは分からないけど、とても幸せでした。

またどこかで会おうね。

2018年3月17日

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