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【全18建築】東京建築祭 写真レポート

東京建築祭に行ってきた。
素晴らしい建築ばかりであった。

期間中に無料公開されていた、18の建築。
それらをすべて来訪し、写真に収めた記念として、この場に公開する。


2024年5月21日

1 三越劇場

仄暗い、仄明るい、
すべてのものに「仄」の字をつけたくなる。
繊細で、どこか妖しい。
2階からの景色。
鮮やかなステンドグラスと、淡い緞帳のコントラスト。


2024年5月25日

2 東京ステーションホテル

2階からの景色。
忙しなくも、鷹揚にも見える空間、東京駅。
照明もどこか懐かしい色合い。
一番に行ったからか、並ぶことなく入場。


3 新東京ビルヂング

はっと目を引く天井装飾。
幾何学の美しさを、あますことなく伝えてくれる。
エレベーターホール。
青や橙のアクセントが良い。


4 国際ビルヂング

エレベーターホール。
こちらは、童話的な温かさと不思議さを持っている印象。
階段。レトロなステンドグラスが鮮やか。
遊び心あふれる色合いが楽しい。


5 明治生命館

中に入れることを失念していたため、外見のみの写真。
橙がかった照明が、味を出している。
夜にはどんな姿を見せるのだろう。
繊細な装飾が施された窓。


6 堀ビル

入場を待ちながら。
整然と積み上げられたブロック。
そのかすかな色の違いも面白い。
階段。天井まで伸びる、まっすぐな隙間が美しい。
手すりの装飾も見どころ。


7 三井本館

木漏れの中で待つ。
たくさんの人が並んでいた。
赤が目を引くエレベーター。
このまま不思議な世界へ、ご案内してくれそうな雰囲気さえある。


8 丸石ビルディング

窓の四角と、アーチの円形。
青い空がよく似合う。
アーチの縁には、レースのようにきめ細かな装飾が。


9 江戸屋

天井に吊り下げられた刷毛。
色も形も様々だ。
年季の入った木材の色合い。
しっくりとなじんでいる。
日常の感を覗き見る。


10 日証館

シンプルで重厚な階段に惹かれる。
窓からは、みずいろの水面が見えた。
入口。穏やかな午後を反射する床と、暖色の花。
大きな花弁に負けない、空間の存在感。


11-1 築地本願寺

丸みを帯びたフォルムは、
柔らかさと力強さを感じさせる。
ステンドグラスが特徴的。
後ろの灯りを透かしているのがよい。


12 カトリック築地教会

ビルと教会の融合。
別の世界に迷い込んだような風景。
教会の中は、厳かな雰囲気に満ちている。
ステンドグラスは静かに、清らかに輝く。


13 井筒屋

小ぢんまりと佇む一軒。
残念ながら中には入れなかったが、
歴史を感じる外観は楽しむことができた。


14 旧宮脇ビル

混雑のため入場できず。
壁の色と緑がよく似合う。
可愛らしいデザインの窓も。


2024年5月26日

11-2 築地本願寺(講堂)

前日、混雑のために入ることができなかった講堂へ。
照明、天井装飾、ひとつひとつが雰囲気を形作る。
窓からは中庭が見える。
レースカーテンの白と、木々の緑。
時を忘れてしまったような空間。


11-3 築地本願寺(貴賓室)

上品な美しさ。
年代物のワインのような色合い。
窓からの景色も、懐かしさを誘う。
貴賓室を出ると、目の前にはシックな階段があった。
白い陽光が似合う、光陰を閉じ込めた美しさ。


15 安井建築設計事務所

緑が多く、開放的な印象。
引き算の美学、無駄なものを足さない美学。
窓際には真っ白な花。
白い壁、花、そして黒い椅子のコントラスト。


16 岡田ビル

剥き出しの灰色と、折々に配置された赤。
窓ガラスは無い。
ひとつひとつの壁が、まるで額縁のよう。
シンプルな階段。
一段一段上っていくと、外の景色の見え方も、少しずつ変わる。


17 神田ポートビル

懐かしくなるビルの色。
写真右端の看板が、よい雰囲気。
誰もいない階段に響くのは、自分の足音ばかり。
ふんわりと広がる反響音。


18 SHUTL

中銀カプセルタワービルの遺産たち。
室内に置かれた。1基目のカプセルの内部。
夜にはきっと、宇宙船と思えるだろう。
2つ目のカプセルの内部。
近未来的でも、レトロでもある不思議。


以上18建築の写真をお送りしてきたが、いかがだっただろうか。
東京メトロを活用したが、2日間で35000歩、想像以上に体力が要った。しかし、それぞれ雰囲気の異なる町を訪ねて回るのは、非常に楽しい経験であった。

建築祭に参加された方も、参加されていない方も、楽しんでいただけていれば幸いである。

これからも、素敵な建物を探訪していきたい。
ご覧くださり、ありがとうございました。

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