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人生彷徨

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私は茨城県高萩市にかつてあった炭鉱町で生まれ育ち、中学生までをそこで過ごしました。炭鉱町の大人のオトコ達はお酒が大好きで喧嘩が絶えず、長屋の屋外にダイコンを干す母親であるオンナ達…
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記事一覧

勝って帰らにゃ 男じゃない

開催中の『パリオリンピック2024』の事ではありません。 こんな言葉が盛んに流れていた時代も…

「熱海」線状降水帯と露天風呂と美術館と

今回、ご存知、踊り子号で向かったのは、お馴染みの保養地「熱海」。 私は、"のぼせ性"のよう…

美術館で食す

こんなフレーズをみせられると、ついつい行ってしまいたくなるのは、昔も今も変わりません。 …

セミファイナル

昨日の秩父宮ラグビー場のセミファイナルは、 選手の本気度の伝わるなかなかの熱戦に、1万5千…

ふと、水戸の薫りが恋しくなった日は…

自宅から地下鉄に揺られて、ウトウトとする間もなく到着する水道橋駅。そこから徒歩数分にある…

ありがとうベッカーズ

池袋に立ち寄ると、ひと息つくのに丁度いい場所にあったベッカーズ。 一時間でも、場合によっ…

「生々流転」織音寿し

いいお店には何度でも足を運びたくなる東京の街。 ”オリオンのオイル寿し”の味が忘れがたく、早速、銀座6丁目のベイサイド・サクラ12階に向かいました。 今回も二年前の例会の時と同じ、おまかせ握り10貫とつまみ2品、デザートが付いたランチコース『浜風』をオーダー。職人を前に、オイルや塩で味わいに緩急のついた”食のイノベーション”をたっぷり堪能することが出来ました。 ただ、何かがちょっと違う!! もちろん、二年も経っている訳ですから、変化や進化は当たり前のことであって、そうでな

チョコとバナナのロティ by mango tree cafe 上野

上野駅のアトレ2階にあるマンゴツリーカフェ。レトロなインテリアが郷愁を誘う。 この駅は故…

そこはモノクロームの小宇宙「熊谷雲炎 個展」

工事中の渋谷駅の喧騒を抜けて、”ヒカリエ”のビルの中に足を踏み入れると、新春の華やかな人…

「アンプレアブル」姉が逝った日。

夢を見ました。 田舎の瀟洒なレストランで、客席から不意に私の兄が顔を出しました。 私は、…

板橋ウォーキング大会

晴天に背中を押され、ラガーマン時代の古傷の膝の痛さを我慢しつつも参加した「第8回の板橋ウ…

黄泉の国の時刻表

息子は、幼い頃からたびたび東京のおじいちゃん、おばあちゃんにあずかってもらう機会がありま…

TRY トライ 1983/07/30

長男は、昭和58年の今日、東京・板橋区の婦人科医院で産まれました。 誕生予定は、8月20日だ…

本田宗一郎も愛した「鰻家」

その日は、生憎のどしゃ降り。店の扉を開け傘を閉じると、雨の雫石が首筋を伝わって洋服の中まで滴り落ちた。 明るい店内は思いの外狭く、左手にカウンターテーブルと、右手に6人掛け出来る程度のボックス席がふたつあるだけ(二階席もあるようだったが)。豪雨の梅雨寒の空間から、温かい、独特のいい香りで、身体中を一気に包み込まれる感覚を味わった。 「いらっしゃいませ!!」の声は、あっただろうか?少々無愛想にも感じられる調理人のその仕草には、旨いものを作っているのだから、という職人の自信の